入浴法にも注意が必要だ。
「入浴水温が42度以上の高温のお湯に入浴すると、血圧が急に上昇したり、脱水症状で血液の粘度が増し、脳梗塞や心筋梗塞などの血栓系疾患のリスクをかえって上昇させてしまいます。38度から40度くらいのぬるめの湯舟にゆっくり浸かるのがいいでしょう。
また、温泉の成分は湯から出た後でも3~4時間は皮膚を通じて吸収されます。湯舟から出た後に温泉水ではない真水のシャワーで洗い流すのはNGです。同様に、入浴後に真水で体を洗うことも避けるべき。体を洗うのは湯舟に浸かる前にしましょう。ただし、酢ヶ湯温泉(青森)のように強い酸性泉の場合は、皮膚のただれを防ぐため入浴後に洗い流す必要があります」
泉質と効能を知れば、湯めぐりしながら健康になれそうだ。
※週刊ポスト2018年11月23日号