●「“逃げる”ですか。どうやら私の性格はロケットと同じでして、一旦発射した以上は、バカみたいに真っ直ぐ飛ぶことしかできない」(第2話・佃)
トランスミッションの分野で急速に業績を上げるベンチャー企業・ギアゴーストが、ライバルのケーマシナリーから特許侵害で訴えられてしまう。全面協力を申し出る佃だが、同じ頃、帝国重工から求められた新しいバルブシステムの実験失敗を繰り返していた。ギアゴーストの社長、伊丹大(尾上菊之助、41)は「逃げるが勝ちという考えはないのか」と訊ねたが、佃にその気はなく、ギアゴーストの天才女性エンジニア・島津裕(イモトアヤコ、32)の示唆によってもたらされた新素材を用い、ついに新作バルブシステムの開発に成功した。
●「身の程知らずもいいところだ。大バカかも知れないよ。けどな、時代の先を行かなきゃ、いずれ時代に取り残される。世の中は変わるんだ。だから俺たちも変わらなきゃいけないんだ」(第2話・佃)
伊丹が賠償費用15億円の金策に奔走するなか、佃は「うちが出せないか」と言い出す。止めに入る経理部長の殿村たちに対し、「力を貸してほしい」と頭を下げる佃。その熱意に、社内の気持ちは一つになっていく。