「記憶がなくなる恋人との“お涙ちょうだい”話になるのかと思っていたのですが、小池さんの登場で、突然サスペンスになりました。まるで違うドラマが始まったというくらいの大きなインパクトで、俄然面白くなりました。その中で、小池さんは主役を食うくらいの大きな存在感を発揮しています」

 小池自身インタビューで、「ちょっと怖かったり、何が何だか分からない役をやりたいなあと本当に思っていた」と語っている。吉田さんもこう続ける。

「童顔系のかわいらしい俳優はアイドルのような役割を担ったりしますが、どこかで脱皮しないといけません。悪役という新たな挑戦をするには、いい時期だったと思います。今月、女優の永夏子さんと結婚して視聴者の”仮想恋人”も卒業、これからは役者として幅の広さを求められるでしょう」

 デビュー当時“正統派イケメン”と呼ばれていた山田孝之が個性派俳優へと進化したように、小池もこの『大恋愛』が大きな転機になるかもしれない。

「“カメレオン俳優”と呼ばれる山田さんのように、小池さんは主演だけなく脇役でも活躍する役者になっていくと思います。今後は、悲しみや憂いを帯びたサラリーマンなど、リアリティのある芝居を見たいですね」

“役者・小池徹平”が、ますます注目を集めそうだ。

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