中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

勝谷誠彦さんへの感謝 人との出会いで仕事人生が開けた実例

勝谷誠彦さんへの感謝の思いを、親交の深かった中川淳一郎氏が綴る

 コラムニスト・勝谷誠彦氏が重症アルコール性肝炎により11月28日に57歳で亡くなった。同氏と親交が深く、ニコニコ生放送「勝谷誠彦×中川淳一郎ヘロヘロ対談」を行うほか、同氏の神戸サンテレビの冠番組『カツヤマサヒコSHOW』にも出演、勝谷氏の書籍の帯(推薦文)も書かせてもらったというネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、「仕事の広がりは誰と出会うか次第。オレは勝谷さんと出会って人生が開けた」と勝谷氏への感謝の思いを述べる。

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 勝谷さんと初めてお会いした2009年5月以来、お会いする時は必ずアホのように酒をガンガン飲んでいたのですが、その時の勝谷さんはいつも幸せそうでした。そして、私も酒(というかビール)は大好きなので幸せでした。2014年の秋だったと思うのですが、その年の夏、私は1日に15回吐くような状態が続いた日々もあったため、2か月ほど禁酒をし、なんだったらこのまま一生酒を飲むのはやめるか、とまで決意していた中、勝谷さんとテレビ番組で共演をしました。

 天王洲アイルのスタジオでの収録が16時頃に終わって勝谷さんの楽屋に挨拶に行ったところ、こんな会話になりました。

勝谷:淳ちゃん、仕事も終わったことだし、これから飲みに行くか?

中川:いやぁ、勝谷さん、オレ、酒はやめたんですよ。あまりにも体が苦しくて。

勝谷:どのくらい?

中川:もう2か月ぐらいです。このままやめちゃってもいいかな、と思ってて……。

勝谷:淳ちゃ~ん、2か月もやめたんだったら肝臓も完全に修復されているから今日は解禁日ってことにしようよ。せっかくオレとこうして会えたんだからさ!

中川:かっちゃーん、そうっすね! よし、オレ、今日は記念の解禁日に勝谷さんにお付き合いしていただき嬉しいっす!

勝谷:武蔵小山にいい飲み屋があるんだよ。そこに行こう!

 そこで、勝谷さんとマネージャーとともに、ウーロンハイが270円ぐらいだというのに、ロマネコンティが200万円する立ち飲み屋に連れて行ってもらい、私も2か月ぶりの酒を飲んだのでした。勝谷さんは「酒はやっぱいいよな~!」と言い、私も2か月ぶりの美酒に喉を潤わせたのであります。

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