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2018.12.02 07:00  マネーポストWEB

年金少ない、仕事がない… お金に困る高齢ひとり暮らし女性の実態

年金を月15万円以上もらっている人は約2割


 50才まで結婚したことのない生涯未婚率は男性で23.37%、女性で14.06%にのぼり、過去最高を記録(2015年の国勢調査より)。たとえ結婚していても、平均寿命は女性より男性の方が約6才短く、熟年離婚率も増加していることもあり、高齢のひとり暮らし女性は増加傾向にある。

 国立社会保障・人口問題研究所によると、高齢単身女性の貧困率が、2015年のデータで5割を超えている(貧困とは、全国の平均年間所得545万円の半分以下の所得世帯を指す。生活保護も含む)。

 シニアのシングル女性について調査している「わくわくシニアシングルズ」の代表・大矢さよ子さんによると、「50才以上のシングル女性530人に調査した結果、65才以上の公的年金の受給額は5万~10万円と低い人が多く、就労している人が5割いました」という。

「わくわくシニアシングルズ」では、会員たちが何に困っているのか調査し、生の声を聞いている。高齢のひとり暮らし女性が直面するお金にまつわる悩みを紹介しよう。

◆年金を月15万円以上もらっている人は約2割

「パートを2~3本掛け持ちし、厚生年金と国民年金を納めてきたのに、65才での支給額は月9万円未満」(60代・パート)、「国民年金を払い続け、今の受給額は月6万5000円。生活保護の人の半分という少なさ」(60代・パート)。「わくわくシニアシングルズ」の調査では、月額15万円以上の受給者はわずか22.8%。受給額の少なさに嘆く声は多い。

◆働かないと生きていけないのに仕事がない

「働ける限り働きたい」シニアシングルは7割近くもいるが、実際は「高齢者の雇用の受け皿は少なく、能力があっても年齢で採用されない」(50代・パート)、「ちょっと病気をしただけで、クビになった」(60代・パート)など、現実はかなり厳しい。

◆かつての教育ローンで老後は身動きが取れなくなり…

 働き盛りの時に作った“借金”が、負担になり続けるケースも少なくない。

「2人の子供の塾費用や大学の費用をすべて、教育ローンでまかなってきました。今ではすっかり多重債務者です。子供に贅沢させることなくやってきたのに、教育費で身動き取れないほど逼迫。70才まで支払い続けなくてはならず、自分の老後費用どころじゃありません」(52才・パート)

◆子供が巣立った後も高額家賃の広い家から出られない

「子供がいた時は、3LDKの部屋を借りていましたが、巣立った後は、広すぎる空間を持て余しています。月10万円以上する家賃もつらい。それでも孫が来た時、ワンルームの部屋では申し訳なく、今の快適な住環境も気に入っているので手放せないんです」(70才・無職)

 家には“思い”が宿るため、お金の問題だけで引っ越すのは難しいようだ。

*参考文献/『シニアシングルズ 女たちの知恵と縁』わくわくシニアシングルズ著(大月書店)、中高年齢シングル女性の生活状況アンケート調査報告書2017年

※女性セブン2018年12月13日号

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