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2018.12.02 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】欧州通貨安がドルを下支え、下げ渋りか

今週のドル・円は下げ渋りか


 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が12月3日~12月7日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル・円は下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ継続期待が弱まり、ドルは積極的に買いづらい見通し。ただ、ユーロやポンドなど欧州通貨に対するドル買いは継続すると予想されることから、この動きはドル・円の取引にも影響を与えそうだ。29日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、FRBは堅調な経済を背景とした引き締めの方針を堅持しながらも、中立的な水準への到達が速まるとの見方から、利上げ打ち止めのタイミングなどが議論された。

 ISM製造業景況指数や雇用統計などが堅調な内容となれば、市場は12月18-19日会合での追加利上げを織り込むドル買いに振れやすいだろう。ただ、これまでのドル買いの原動力となっていた引き締め継続期待が弱まったほか、足元で114円台定着に失敗したことから、ドルの大幅な上昇は期待できない。

 一方、欧州連合(EU)離脱に関する12月11日の英国議会で協定承認は困難とみられ、欧州通貨売り・ドル買いに振れやすい。野党・労働党との協力関係が構築できなければ、ポンド売り・ドル買いが見込まれる。また、足元の欧州の経済指標は低調な内容が目立ち、域内経済の下振れ懸念でユーロ売り・ドル買いを誘発しよう。なお、米中首脳会談に関しては不透明だが、通商問題などで全面解決に至れば円売り優勢となり、ドルを押し上げるだろう。

【米・11月ISM製造業景況指数】(12月3日発表予定)
 米11月ISM製造業景況指数は58.0と、10月の57.7を小幅に上回る見通し。米利上げ継続方針への期待は弱まっているが、製造業の成長は株高につながり、ドル売りを弱める要因となりそうだ。

【米・11月雇用統計】(12月7日発表予定)
 米11月雇用統計は、失業率3.7%、非農業部門雇用者数は前月比+20.5万人、平均時給は前年比+3.2%と見込まれる。失業率は記録的な低水準が続くか注目される。

・12月3日-7日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)11月ISM製造業景況指数 3日(月)日本時間4日午前0時発表予定
・予想は、58.0
 参考となる10月実績は57.7で2カ月連続の低下。10月の新規受注は57.4に急低下。輸入関税導入の影響が出ているようだ。11月については新規受注水準の回復は難しいとみられているが、雇用情勢の改善が期待されており、全体の景況指数は10月実績をやや上回る可能性がある。

○(欧)10月ユーロ圏小売売上高 5日(水)午後7時発表予定
・予想は前月比+0.3%
 参考となる9月実績は前月比+0.0%でまずまず順調。イタリアの財政不安やドイツの政治問題は個人消費に悪影響を及ぼしていないようだ。10月についてはエネルギー価格がやや低下するものの、雇用情勢の改善は続いており、9月実績と同水準となる可能性がある。

○(米)10月貿易収支 6日(木)午後10時30分発表予定
・予想は-549億ドル
 参考となる9月実績は-540億ドル。貿易赤字は4カ月連続で拡大しており、モノとサービスの輸入額は過去最高を記録。10月については、資本財の輸入額がやや減少すると予想されているが、携帯電話、衣料、家庭用品などの輸入額は若干増える可能性があることから、10月の貿易赤字額は9月実績とほぼ同水準となる可能性がある。

○(米)11月雇用統計 7日(金)午後10時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は前月比+20.5万人、失業率は3.7%
 参考となる10月実績は非農業部門雇用者数が前月比+25万人、失業率は9月と同じ3.7%、賃金の伸びは9年半ぶりの高水準。米連邦準備理事会(FRB)が12月に利上げを実施する可能性は一段と高まる結果となった。11月については、非農業部門雇用者数は20万人程度にとどまる見込み。11月中旬における新規失業保険申請件数は10月の同時期をやや上回っており、雇用者増加数は10月実績を下回る可能性が高い。ただ、平均時給は3%程度の上昇が続くとみられており、12月利上げを正当化する材料とないそうだ。

○その他の主な経済指標の発表予定
・4日(火):(欧)10月ユーロ圏生産者物価指数
・5日(水):(米)11月ADP雇用統計、(米)11月ISM非製造業景況指数
・7日(金):(欧)7-9月期ユーロ圏域内総生産確報値、(米)12月ミシガン大学消費者
信頼感指数速報

【予想レンジ】
・112円00銭-115円00銭

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