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お受験ママたちの格付け合戦 やっぱり慶應幼稚舎がNo.1?

子供の学校が大人の格付けの材料に(写真はイメージ)

 お嬢様学校、お嬢様大学を出て外資系金融勤務の男性と結婚し、“麻布妻”となったライターの高木希美氏。周囲の富裕層の中には、お受験を経験しているママも多い。高木氏が、麻布界隈のお受験ママにありがちだという「子供の学校」をダシにしたとげとげしい会話をリポートする。

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 今年もお受験の季節が終わりました。多くの有名小学校は10月ごろに願書を受け付け、11月初旬にテストを行い、合否が出されるのです。ピリピリしたお受験期間が終わると、麻布界隈ではママたちがランチ会や夕食会を開いて、結果報告や「あの家の子が受かったらしい」といった噂話に花を咲かせます。

 先日、港区・西麻布にあるイタリアンの名店「キャンティ」でママ友ディナーが開かれました。友達の友達もいたりして、初対面の人も集まった夕食です。そこで“事件”が起きました。

 参加者のうちA子さんは、ご自身も慶應幼稚舎出身で娘さんも幼稚舎に合格したそうです。B子さんもご自身は幼稚舎出身で、息子さんは入れなかったものの、青山学院初等部に。C子さんの娘さんは、あえて名前は出しませんが都心にあるお嬢様系の私立小学校に合格しました。

 慶應幼稚舎も青山学院初等部も、そしてC子さんの娘さんが合格した私立小学校も、どれも合格するのは非常に難しい学校です。しかも小学校受験はペーパーテストだけではなく、絵画や工作、運動、集団行動、そして親子面接や親のみの面接など多種類の考査があり「どちらの学校のほうが高偏差値」といったランク付けはできません。それでも倍率やネームバリュー、大学のイメージなどから「慶應義塾幼稚舎こそナンバーワン」という考え方が多くのママにあります。

 そうした中で、お嬢様系私立小ママのC子さんが、A子さんに言いました。ちなみに2人は初対面、C子さんはA子さん親子が幼稚舎だとは知らなかったようです。

「うち受験終わったところで。幼稚舎はマークしてたけど、あそこって特殊じゃありません? 金持ちでコネでしょ、って人が多そうだったり。最初は目指してたけど、無理無理! ほんと幼稚舎の受験に関しては調べ尽くしました! 私に語らせてほしいわ!」

 A子さんは笑みを浮かべつつ、黙って聞いています。横に座っていたB子さんが、たまりかねて言いました。「A子さんってご主人ともども幼稚舎出身で、娘さんも幼稚舎なんですよ?」

 するとC子さん、悪びれもせずに一気にまくし立てます。

「え? お受験したことあるんですか? そうは見えなかった。あまり幼稚舎っぽくないですね。へー。けど、○○(C子さんの娘さんの学校)もけっこういい学校ですよ。うち、わざわざ学校の近くに家を買い直したんですよ。女子校の方が男子ウケとか将来の結婚像が浮かびやすいし、自立させた女性に育てて自己収入も安定させつつ、いい男を掴ませるのが私の計画なんで、同級生にエリートがいなくてもいいかなって。どう思います?」

 こう吹っかけたのですが、A子さん・B子さんも含め、周りで聞いていたみんなが唖然とするばかりで、返事はできませんでした。

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