スポーツ

巨人のFAは成功か? “失敗”を経験した堀内恒夫氏が採点

悪夢を知る指揮官だから言えることがある

 広島から丸佳浩、西武から炭谷銀仁朗、オリックスから中島宏之、メジャーからビヤヌエバを獲得。過去、12球団最多となる24人をFAで獲ってきた巨人が今年も新戦力を買い漁っている。もちろん、優勝できれば言うことはない。だが、ファンは過去に何度も期待を裏切られてきた。

 2004年の巨人は近鉄からローズ、ダイエーから小久保裕紀とパ・リーグ本塁打王経験者を同時に獲得しながら3位に沈み、翌年には5位にまで転落した。当時の指揮官、堀内恒夫氏は自身の経験を踏まえ言う。「今年の巨人は積極的に獲っている。しかし、これは補強とは言えません」“失敗”を経験した者だけに見える欠陥について、堀内氏が語る。

 * * *
 足りないポジションを補うのが補強で、足りているところに連れてくるのは強化でしかない。同じところに同じタイプを連れてきてもしょうがないんですよ。

 今の巨人でいえば捕手。炭谷を獲ってどう使うつもりなのでしょう。小林誠司が伸び悩んでいるのは事実で、その刺激になるようにということかもしれないが、その役割に1億5000万円は高すぎる。阿部慎之助も捕手に復帰するし、昨年のドラフトで獲得した大城卓三と岸田行倫、3年目の宇佐見真吾もいる。

 前ヘッドコーチの村田真一が、若い捕手を使ったり使わなかったり、コロコロ変えてきたからでしょう。その反省を踏まえるべきなのに、今度は宇佐見の背番号27を奪って炭谷に渡す。やっていることがよくわかりません。捕手を獲るよりもっと補強する場所があるんじゃないか。ファンもそう思っていますよ。

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン