過去には想定外のトラブルもあった。2015年、上演中に舞台で大きな事故が生じたのだ。舞台上の大きなパネルが倒れ、舞台に立っていたジャニーズJr.のメンバーをはじめとした6人がけがをした。その日の公演は打ち切りとなり、そのまま休演となる可能性もあったが、舞台は翌日には再開した。
「光一くんの判断でした。ここで中止にしてしまっては、けがをしてしまった6人が悔やみきれないだろうし、楽しみにしていたファンにも顔が向けられないと反対も押し切っての決断でした」(スポーツ紙記者)
◆命綱なしの流血フライング
光一も常に危険と隣り合わせの中で演じ続けてきた。最大級の見せ場であるフライングには命綱をつけずに臨む。
「どうしたら美しく迫力ある場面になるかを考えて、命綱をやめたようです。一度、パーカッションの演奏中に指から出血し、そのままフライングを行ったことがあったのですが、前の方で見ていたファンにはその血がはっきり見えていました。光一くんは顔色ひとつ変えず、演技を続けていましたが、ファンのかたがその姿に泣いていたのが印象に残っています」(前出・演劇関係者)
階段落ちでも、体を張る。
「普段通りなら、橋の欄干に手をつけてから転げ落ちるのですが、その日は手がすべったのか、血ノリが目に入ってしまったのでしょう。そのせいで、いつもと違う体勢で落ちてしまいました。しかし、落ちながら体勢を整えて、何事もなかったかのように見せるんですよね…」(テレビ局関係者)
◆楽屋の酸素カプセル
演劇関係者は、並大抵の運動神経や体力では務まらない舞台内容だと口をそろえる。
「芝居に歌、ダンス、殺陣、アクロバティックなイリュージョン…とても普通の役者に務まるものではない。しかも光一くんは39才。驚異的です。楽屋には懸垂器具など筋トレマシンが置いてあり、時間を見つけては体を鍛えています。疲労が早く回復するという酸素カプセルも備え、万全の態勢を整えている。たまに、Jr.の子も使っているみたいです」(前出・演劇関係者)
体力と同じく大切にしているのは共演者との交流だ。
「開演前には後輩の楽屋に必ず顔を出し、コーヒーを飲みながら雑談を交わすのがルーティンになっています。若い共演者はそれだけで緊張がほぐれますから。地方公演のときには共演者を誘って食事によく行っています。なんと会計は男気ジャンケンで決めているそうです。ただ、どういうわけかいつも光一くんが勝って、みんなにごちそうすることに。まるでショーのようです(笑い)」(前出・舞台関係者)
休演日も“休む”ことはない。
「地方公演の際には、共演者やスタッフで温泉にも行ったりしています。その場合の場所決めもいつも光一くん。日頃の疲れを癒してもらいたいのでしょう。光一くんの気配りのおかげでカンパニーの絆は裏方も出演者も強い」(前出・舞台関係者)
2019年の公演は2月4日から幕が開く。
※女性セブン2018年12月13日号