あと、流行語大賞の場合、ユーキャンと自由国民社というマジメな会社がやっているだけに、あまりフザけられないという側面もあります。2017年、豊田真由子元衆議院議員の「ちーがーうーだーろー!」がノミネートされました。結局落選はしたものの、そもそものノミネート語は「このハゲー!」であるべきだったんですよ。あれだけトラウマのごとく毎日朝から晩までテレビで流れ、小学生の子供達も学校で「このハゲー!」とマネして叫ぶなど、相当流行った言葉でした。もちろん他人様の毛髪事情を揶揄するような差別用語を選ぶのは問題がある、という意見も分かりますが、データを駆使した結果上位に来たのであれば、「それが日本における薄毛差別の表れ」という今後の改善に繋がる問題提起にもなるわけです。
上記に挙げたような機関の連合体による「新・新語・流行語大賞」が来年以降発足したら、ネット上の「こんなの聞いたことない」や「選考委員の偏りを感じる」といった否定的な声は激減するのではないでしょうか。