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2018.12.05 15:59 週刊ポスト
「ピンク四天王」座談会 撮影4日で徹夜続きの作品も

左からサトウ氏、瀬々氏、佐藤氏、佐野氏
佐藤寿保、サトウトシキ、瀬々敬久、佐野和宏の4監督は1980年代後半にデビューし、ピンク映画の低迷期を支えた。単調な濡れ場が続くピンク映画のセオリーに反抗し、作家性の強い個性的な作品を次々と発表、「ピンク四天王」と呼ばれた。当時から約30年経ったいま、4人が酒を酌み交わしながら思い出を振り返った。
──まず、ピンク映画に惹かれたキッカケをお願いします。
佐藤:静岡のカブキ座(閉館)で15歳の時に友達と、坊主頭にサングラスで変装して、成人映画として初めて観た『ゲシュタポナチ収容所』とスウェーデンの性教育映画の2本立てだな。肝心な場面はほとんどボカシだらけだったけど逆に想像力がたくましくなり、その後ピンク映画に興味を持つようになった。
サトウ:僕はピンクが持つ暗いイメージですね。高校の頃、『ドキュメンタリー青春』って番組で山本晋也監督のピンクの現場が出てたんだけど、それがとにかく暗かった。でも魅力的で。勉強もスポーツも上手くない俺自身の劣等感と、なんとなくリンクしたんだな。
瀬々:俺はやはりピンク映画の独自性。子供の頃から映画好きで、高校生で自主映画を撮り始めた。大学時代に若松孝二監督の実験性や政治性のあるピンク映画に出会って、低予算で自由に作る感覚に強く惹かれた。
佐野:高校生の時に一般映画と並行して成人映画も観てたんだけど、どちらかというとロマンポルノ派だった。でも成人映画館は表通り沿いで、人目につくから作品を選ぶ間もなくサッと入るしかない。で、何が始まるかドキドキしてると“王冠マーク”が出てきてガックリ。
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