芸能

ビートたけし「孤独礼賛本」が隠す人間の真理を暴露

たけしは今71歳

 新刊『「さみしさ」の研究』(小学館新書)でビートたけし氏が論じたのは、男の「老い」と「死」について。だが、その内容は近年流行りの「孤独礼賛本」とは一線を画す。71歳を迎えたたけし氏が語る老後の生き方とは──。

 * * *
 最近は「人生100年時代」なんて言われてるらしい。年金をもらえるのは65歳どころか70歳、そのうち75歳になりそうな勢いだ。確かに、昔に比べりゃ年寄りも若々しくなっている。『サザエさん』の波平やフネは50代という設定なんだっけ? 現代で考えりゃ、あの風貌は70代どころか80代だっておかしくない。そのくらい「年寄り」という概念は変わってきてる。

 そんな雰囲気のなかで、テレビを見ても雑誌を読んでも、至るところに出てくるのが「充実した老後」というキーワードだ。「年寄りも夢や目標を持て」「いつまでもアクティブであれ」みたいに色んなところでジャンジャン煽っている。

 だけどオイラはそんな風潮は真に受けないよ。「きっと誰か得をするヤツがいるんだろう」とすぐに考えてしまう。

 今、ニッポンのタンス預金は総額43兆円とも言われている。おそらくその大半が60代以上のリタイア世代のものだろう。つまり、老人たちが家の中でボーッとしてたんじゃ経済はドンドン回らなくなっていく。カネを吐き出させたい人たちからしてみりゃ、「老人は活動的であれ」って風潮が世間に浸透したほうがありがたい。

 政府だって、年金がパンクしそうな状況じゃ、老人にジャンジャン働いてもらって、支給を遅らせるほうが好都合だ。

「いつまでも若くあれ」って風潮の正体なんてそんなもんだ。だからホイホイ世間の口車に乗らないほうがいいと思うぜ。

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン