クルーの目論見通り、キャンプ動画は大きな反響を呼ぶ。竹山がスタッフと揉めながらテントを設営する様子を収めた『【19(放送回数)癒し】キャンプで傷を癒す竹山』という動画が再生回数90万回を超え。

 味をしめたクルーは、2回目のキャンプ動画を撮影の決行。その模様は『【27火種】キャンプ女子と対立する竹山 』からスタートする。前回とは趣向を変え、キャンプ女子と若手芸人を従えた大規模なキャンプを実施。タイトル通り、これが新たな火種を生むこととなる。

 キャンプ場に到着したクルーは、大型テントの設営に取り掛かる。司令塔はもちろん竹山、檄を飛ばされるのは若手芸人だ。男性陣は大汗をかきながら、テントを支えるポールを組み立てる。しかし、竹山の指示が間違っていたり、若手芸人の作業が遅かったりと、設営にもたつく。それを見かねたキャンプ女子が手を差し伸べる。竹山の代わりに若手芸人を指示、あっという間にテントを完成させた。

 自己流のテント設営術を否定された竹山は、スタッフとともに物陰へと移動。

「俺のキャンプ道具だし、勝手に触らないで欲しい」とキレる。続けて、カラフルな旗で飾られたキャンプ女子のテントを見つめながら「旗立ってんじゃん。俺はさ、野営みたいな、泥にまみれた軍隊みたいなキャンプがやりたいんだ!」と更にキレる。

 そして、若手芸人を呼び出し事情聴取。竹山の右腕・髭男爵のひぐち君は「リーダーが2人いるのでやりづらいです」とコメント。のっけから殺伐としているのだ。

 そして、キャンプが最も盛り上がる夜。盛り上がる若手芸人と女子キャンパー、そこに竹山はいない。メインテントから少し離れた場所でスタッフと焚き火を囲む。そこで「知らない人とキャンプに行くの嫌だ」と泣き言。「富士山の麓でやるキャンプ動画って、福岡と関係なくないか……」とそもそも論。こうして、2回目のキャンプ動画は終わりを迎えた。

 竹山のキャンプ動画を見て、自らの勘違いに気づく。僕はネット上にあふれる楽しげなキャンプ動画を見ているうちに「キャンプ=楽しい」と思い込んでいた。世の中には上手くいかないキャンプもある、そう竹山のキャンプみたいに……。子供の時、家族で行ったキャンプで親父が竹山状態になったことも思い出した。

 そもそもキャンプって、トラブルの火種が多いイベント。昨今のブームに便乗し、手を出すと痛い目に合う可能性も否めない。竹山のキャンプ動画は反面教師、実は甘くないキャンプ事情を教えてくれる。

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