──それは嬉しいね。当時すでにかとうさんの写真集は10冊以上も出ていたので、これから変わっていく姿や本当に笑っている表情を捉えたくて。それができる人だとも思っていたし。
かとう:両想いですね(笑い)。それまでの写真集は1回のロケに数社が来てくださってたり、それがいつの間にか写真集になっていたりと慌ただしかった。でもこの写真集の時は初めて作品を作ろうと心構えして挑めたんです。年齢的にただ笑っていればいい年頃でもなかったし、大人の女性に変わる時期で、その表情を上手に撮っていただけたんだなって。逆に、小澤さんはどんな気持ちで私を撮ってくださったんですか。
──撮影とはいえ一緒に旅をすると仲良くなっちゃう。けれど僕は撮影以外であまり喋らないようにしてた。覚えてますか?
かとう:はい。小澤さんってシャイなんだなって印象でした。
──僕はね、いつも親友の彼女を撮ってるつもりなんですよ。
かとう:ああ素敵! そこは他のカメラマンと違う目線ですね。