芸能

ビートたけしと60周年の東京タワーをつなぐ意外な縁

世界のキタノと東京タワーの意外な関係

 12月23日に東京タワーが開業60周年を迎える。新刊『「さみしさ」の研究』が話題となっているビートたけし氏は、東京タワーと“意外な縁”があるのだという。「世界のキタノ」の記憶に今も刻まれている、東京タワーとの幼き日の思い出を聞いた。

 * * *
 東京タワーが60周年だって? オイラが来年で72歳だから、中学に入る頃にオープンしたのかな。

 知っての通り、オイラの父親の菊次郎はペンキ職人でさ。小学校の頃、東京タワーのてっぺんにペンキを塗ったと話してたんだよな。

 父ちゃんは「スゲエだろ」と威張っていたけれど、実際は塗っていたというより、ペンキをぶっかけていただけみたいなもんだったらしいぜ(笑い)。タワーの上は風がすごくて、とんでもなく揺れるらしい。まァ、命綱はしてるだろうけど、ギャラも良かったらしいぜ。父ちゃんのことだから、結局飲んじまったんだと思うけどさ。

 オイラ自身も、ガキの頃に東京タワーに上ったぜ。確か、兄貴たちが連れて行ってくれたんじゃないか。ただ覚えてるのは、景色や内装といったものよりも、黒山の人だかりだよ。タワーの下も、展望台も、とにかく人だらけでそれしか覚えちゃいない(笑い)。

 東京タワーといえば、昭和の時代は今以上に憧れの的だったんだよ。1960年代はフジテレビで『タワーバラエティ』という演芸番組をやっててさ。東京タワー併設のサテライトスタジオからの放送で、子供の頃はよく観てたもんだよ。

 あの何もなかった時代にこんな立派で後世に残る建造物を建てられたってのはスゴイ。当時のニッポン人のエネルギーを感じるね。

※週刊ポスト2018年12月21日号

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン