戦後、その悲惨な戦いがやり玉に上げられ、負の側面だけが判で押したように語り継がれてきたガダルカナルの戦い。だが日本軍将兵は強靱な精神力と至純の愛国心をもって戦い、その武勇はいまでも地元の人々に畏敬の念をもって語り継がれているのだ。
そしてこのことが日本への尊敬に繋がっているのである。
地元青年のデイビット氏は親指を立てながら満面の笑顔でいう。
「もし日本があの戦争に勝っていたなら、ソロモンはもっと発展していたよ!」
またホニアラ国際空港で勤務する職員の一人はこういった。
「戦時中にお亡くなりになった日本の将兵に対しても我々は敬意をもっており、感謝しております。そして日本政府は戦後も、あらゆる形でソロモン諸島と人々に貢献してくれています。いつも日本人を歓迎しております。ソロモン諸島に来て、歴史を知ってください」
戦後の日本人は何かを見誤っている。
※SAPIO2018年11・12月号