• TOP
  • コラム
  • 大発会で上がりやすい株 2019年は「キャッシュレス化」がカギか

コラム

2018.12.15 20:00  マネーポストWEB

大発会で上がりやすい株 2019年は「キャッシュレス化」がカギか

年末年始に期待したい“お年玉株”


 原則的に株式投資は「上がれば儲かり、下がれば損する」という勝率50%の“丁半博打”と考えている人もいるかもしれないが、そんな思い込みが変わるタイミングがある。過去30年さかのぼって大納会と(翌年の)大発会の日経平均株価を比べると、上昇22回に対して下落は8回。実に「勝率7割超」だ。

 大納会の頃には、大口の機関投資家が休暇前に利益を確定させたり、税金の関係で年内に損失計上しておこうと考え損切りする人も多く、株価が下がりやすいといわれる。一方、大発会の頃には海外の新年度開始による資金流入などで株価が上がりやすいと分析されている。

 2019年の大発会は1月4日だが、その日に上がりやすい銘柄は存在するのだろうか。グローバルリンクアドバイザー代表の戸松信博氏は「日本を代表する安定企業」を挙げる。

「(大発会で戻ってくる)海外の機関投資家は東証1部上場銘柄しか買わないとしているところが少なくない。新年度早々からリスクを取ることを避けたい心理が働くとすれば、業績に安定感のある大企業に買いを入れる傾向が強まりそうです。

 ソニー(証券コード6758、以下同)、キッコーマン(2801)、医療機器メーカーのテルモ(4543)などが狙い目になると思います。堅調な業績という意味では製薬セクターも注目されている。中外製薬(4519)、エーザイ(4523)などは海外資金の投資先として根強い支持があります」

 マーケットバンク代表の岡山憲史氏は、過去の大発会の実績から分析する。

「2016年から2018年までの大発会で上昇した銘柄トップ10を振り返ると、その年に“流行する事業”が先取りで人気を集めていた。

 例えば、2016年年初時点で『フィンテック(ITを駆使した金融サービス)』という言葉はニュースでは話題になりつつあったものの、企業ビジネスとして具体的にイメージできる状況ではなかった。それでも同年の大発会ではトレイダーズホールディングス、さくらインターネットといったフィンテック銘柄が値上がり率トップ10に入った。今年(2018年)は『仮想通貨』が人気を集め、ソルクシーズ、アイスタディといった仮想通貨関連銘柄が上位に入りました。

 2019年の大発会では、消費増税を控えて話題の『キャッシュレス化』がキーワードになると思う。決済サポートを手掛けるビリングシステム(3623)やフライトホールディングス(3753)などは、年始に大きく上昇する“お年玉銘柄”になり得るのでは」

 ただし、「キャッシュレス化はすでに政府が重要政策として喧伝しているため、来年の大発会を待たずに、大納会の時点で上昇がピークに達している可能性もある」(同前)という。

※週刊ポスト2018年12月21日号

関連記事

トピックス