戸松信博の明日の爆騰株を探せ!

JESグループ:高い競争力を背景に、長期で成長期待を持てる銘柄

ジャパンエレベーターサービスホールディングス

ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544):市場平均予想(単位:百万円)

企業概要

 ジャパンエレベーターサービスホールディングス(JESグループ)は、関東、北海道を中心に、エレベーターおよびエスカレーターの保守・保全、リニューアル業務を展開している独立系保守会社です。

 強みは、どのメーカーにも属さない独立系であることから、「メーカーと遜色ない高品質なサービスをメーカーよりも安価で提供できる」こと。特に独自開発リモート遠隔点検システムは、主要メーカーの様々な機種に対応できる画期的なシステムで、国内外で複数の特許を取得しています。

 同社はこのシステムにより、独立系で唯一リモートメンテナンスができる、メーカー系に劣らないサービスの提供が可能な保守業者としての地位を築きました。この強みを武器に、着実に契約件数を伸ばし、現在保守契約を結ぶエレベーターは46800台となっています。

 17/3期にマザーズ市場に上場したことで信用力が向上し、大手企業との契約も好調に増え、18/3期には過去最高益を更新。19/3期も売上利益とも過去最高を更新する見込みです。配当性向30%としていることから、利益拡大による増配期待も高まっています。

注目ポイント

 現在、独立系では25%のトップシェアを握っていますが、数年内に過半数のシェアを取る目標を立て、リニューアル業務の拡大、関西地区でのシェア獲得、海外進出という3つの成長戦略を掲げています。

 リニューアル業務の拡大については昨年から営業体制を強化するなどしており、今期にはすでに効果が現れています。ちょうどバブル期に設置されたサービスが更新時期を迎えている今、シェアを伸ばすチャンスと見ています。また、関西地区での営業本格化も、同社の競争力をもってすれば、中長期的な見通しとしても期待できると思います。

 ただ、株価は高値圏にあり、過熱感があります。明確な強みを持ち、競争力を活かした業績成長が期待できることから、長期には上昇余地は大きいと思われますが、できれば100日移動平均線や200日移動平均線などまで調整したところで購入を検討できればよいのではないかと思います。

【PROFILE】戸松信博(とまつ・のぶひろ):1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。

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