芸能

いしだ壱成に見る、悲痛な告白でネットの「風」が変わる瞬間

うつ病治療中を告白したいしだ壱成。左は妻の飯村貴子(時事通信フォト)

 俳優・いしだ壱成がうつ病治療中であることを明かしたが、これを受け、ネットではいしだを心配する声が多数あがっている。

 いしだの告白は12月20日のNEWSポストセブンに『いしだ壱成、うつ病治療中を告白「石田家は仮面家族っぽい」』として配信されたものだが、うつ病治療中であること以外にも衝撃的な発言が多く、多くの人が言葉を失った。

 父親である石田純一について「最近、オヤジと呼べるようになった」と過去に発言したことについては「あれはリップサービスに近いものです。まだオヤジと呼べていません」「自分は父に捨てられたという感覚があるんです」と本当の気持ちを明かした。

 また、現在の仕事については「芸能関係では知り合いの小さな福祉施設と、薄毛の治療病院のCMをやっています。ハゲハゲとネットで叩かれたら、それをきっかけに依頼がありました…」とある。

 いしだがここで述べているように、一時期彼はツイッターで薄毛や19歳の女性と結婚したことをめぐりバトルを展開していた。NAVERまとめには「いしだ壱成氏、自分の薄毛を揶揄されて激怒。怒りの反撃、その後大炎上!!」というまとめもあり、いしだと妻に対する壮絶な揶揄があったことが伺える。そして、いしだも「子どもたちよ!これが貴方達の暮らす日本国の哀しき悲しき現状です!」と嘆きを見せていた。

 この時、「煽り耐性がない」などと批判は続いたが、今回のあまりにも衝撃的な記事にはさすがに同情の声が相次いだ。

「読んでいて切なくなって途中でやめた。彼は辛い思いをしてきたんだろうね。これから一歩ずつ幸せになってね」
「自分の気持ちと向き合って、悲しかった過去を受け入れて奥さんと子供とのあったかい家庭でゆっくり幸せになって欲しいと思いました。応援してます」
「これからソウルメイトだという奥さんと子供と今まで得られなかった幸せを築いていってほしい」

 また、親から捨てられたと感じる人からも共感の声が多数書き込まれた。今回の件について、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏は「『風』が変わった」と表現する。

「ネット上での個人や組織の評判は、ふとしたタイミングでガラッと変わることがあります。悪かったものが良くなったり、良かったものが悪くなったりすることの両方があります。これが『風が変わる』です。いしださんの場合は、『こんなに大変だったんだ…』とそれまで罵倒をしていたであろう人もとりあえずは黙らせるだけのインパクトが今回の告白にはありました。過去の例でいえば、エベレスト登頂を目指していた登山家の栗城史多さんは『素人』『無謀』『嘘つき』など散々な評価でしたが、亡くなった後に追悼する声もたくさんありました。

 一方、評価が突然悪くなった例としては、企業ですが、とあるファストフード店が新商品発売時にサクラを雇って大行列を作らせたという疑惑が出た時です。それまでその店は安く、さらにコーヒーもおいしいなどと評判でしたが、以後ネットで叩かれ続ける状態が何年も続いてしまいました。最近は業績が良くなったので、バッシングは大幅に減っています」

 逆風が吹いている時に、それを追い風に変えるのは難しいが、いしだの場合何度もバトルを繰り広げたネットの人々が今は味方につきつつあるということか。

 そんなこともあり、「演技も今の若い俳優にはあまりいない、本当に迫真に迫る心を掴まれるものがあったし、ルックスも中性的で危うい雰囲気で、どの役もとても印象的だった」のように、演者としての本格復帰を願う声も今回の告白を受け、多数ネットに書き込まれている。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン