特集
2018.12.31 15:59 週刊ポスト
女性研究に生涯をかけた「ドクターK」とは何者か?

ドクターKの謎に迫る
今から23年前、1冊の医学専門書が世間の耳目を集め、その後紆余曲折を経て歴史の片隅に追いやられた。この問題の書を記したのは、産婦人科の医師であり、地方の国立大学医学部助教授だった。その名をここでは“ドクターK”と呼ぶ。
彼は30年の長きにわたり、実に8330人もの日本人女性の外性器を撮影、緻密な観察と詳細な分析を加え、その形状や機能、性感との相関に至るまでを研究成果としてまとめた。そこに書かれた内容は、単なる医学の領域を超え、すべての女性が抱える深刻な悩みを解決する福音であるとともに、生命の誕生に関わる根源的な疑問に答えるものだった。
『日本女性の外性器』の著者であるドクターKは、外陰部という呼称を嫌った。子宮や卵巣は内性器と呼び、内陰部とは言わない。ならば、外陰部ではなく外性器としよう。性を汚らわしいものと捉えたくないという一念だった。性への偏見に立ち向かい、好奇の目で見られることも厭わなかった彼はなぜ“外性器”の研究を始めたのか。
元々形と性能に興味を持っていたドクターKは、航空工学を志すも大学受験に失敗、名門国立大学の医学部に進む。当初、将来性のある分野の免疫組織学を研究していたが、開拓精神の強い彼は、研究例の少ない外性器という“形”を根気よく集め、前代未聞の分析をしようと考える。大学卒業後、産婦人科医になったドクターKは70年代後半、地方の国立大学助教授に転身。その後、学会の会長を務めるなど性科学界の権威として活躍してきた。
1995年、30年の研究成果となる『日本女性の外性器─統計学的形態論』を出版すると、3万円という高額ながら1000部が発売1か月余りで完売。重版の1000部もすぐに売り切れ、医学書としては異例の反響を呼び2年で約8900冊が販売された。発売直後から雑誌でも大きな話題となり、男性誌のみならず女性誌でも頻繁に取り上げられ、毎週のように誌面を賑わせていた。
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