• TOP
  • コラム
  • ブランド力抜群の刺激的な街「六本木」、住む街としての魅力は?

コラム

2019.01.05 13:00  マネーポストWEB

ブランド力抜群の刺激的な街「六本木」、住む街としての魅力は?

夜中になっても賑やかな六本木交差点付近


 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「六本木(東京都港区)」について、ライターの金子則男氏が解説する。

 * * *
 平成という時代もまもなく終わりますが、平成を振り返る特集で取り上げられる確率が非常に高いのが今回のテーマの「六本木」。芸能人がバブル期のエピソードを語る際、必ず出てくる名前の街です。「六本木ヒルズ」に代表されるように、現在でもブランド力は抜群の六本木ですが、住む街としての実力はどんなものなのでしょうか。

 鉄道は東京メトロ・日比谷線と都営大江戸線の2線。いずれのJRの駅からも遠く、行きにくい(=帰りにくい)街として有名でしたが、大江戸線の開通でその問題はいくらか解消されました。ただ、距離が大して離れていない上、街としての親和性が比較的高い渋谷に行きにくいのは相変わらず。タクシーに乗れば一本道ですが、酷い渋滞に巻き込まれることも少なくありません。

 道路状況は判断に悩みます。地図を見れば、六本木通りと外苑東通りが交差していて、飯倉方面からは国道1号に、青山一丁目方面からは青山通り(国道246号)にアクセスでき、首都高速の入り口もあるので、便利なように見えます。ただ問題は、まったくスムーズに走れないということです。

 六本木交差点付近は、ハザードを点けて停車している黒塗りの運転手付き車、荷捌きで停車する商用車、タクシーの乗り降り、警らのパトカーなどでカオスと化し、四六時中渋滞していて、それは24時を過ぎても変わりません(というか、むしろ悪化)。眼をみはるような高級車も多いので、運転に自信がなければ、車では立ち寄らないのが正解です。

◆「眠らない街」とはまさに六本木のこと

 東京には、銀座、歌舞伎町、六本木、渋谷など、夜遊びができる街がいくつもありますが、その筆頭格といえば六本木でしょう。週末ともなれば、24時を過ぎても人が減ることはなく、地方からやってきた人は、すでに終電が無くなった後というのが信じられないはず。金曜日の夜になると、バブルさながらにタクシーはなかなか捕まらないこともありますし、土曜日の朝の大江戸線の始発列車は、酒の匂いをプンプンとさせた“朝帰り組”の人間でかなり埋まります。

 街には、あらゆるジャンルの最高峰、ないしは最先端の飲食店があり、この街でしか楽しめないような類の遊びができる店も多数あります。外国人客の方が多い店も珍しくなく、二度見、三度見をしてしまうような美男美女が平気でそこらじゅうを歩いています。刺激という面では、東京中、日本中で、この街を上回る所はないでしょう。

 ただ、多くの人が想像する通り、この街に住むにはかなりの経済力が必要です。家賃がワンルーム・1K・1DKで14.26万円(ライフルホームズ調べ。12月25日時点)と、特A級に高いのはまだ序の口。スーパーも高級、飲食店も高級、日常品を買うにもいちいちスタイリッシュで値が張ります。そういう人が住む街なのです。

 いくら経済力があっても、夜遊びが好きでなければ、「豚に真珠」。経済力があり、おしゃれでグルメで派手なことや自慢が好きで、夜更かしも好きでなければ、わざわざこの街に住む必要はありません。逆に、それらすべての条件を満たす人であれば、一度住んだら二度と離れられない“麻薬”のような街だと思います。

関連記事

トピックス