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2019.01.11 16:00  マネーポストWEB

平成30年進学校の歴史 東大合格者数が増えた東京近郊の学校は?

受験シーズンはもうすぐやってくる(イメージ)

 平成という時代もまもなく終りを迎えます。どんな業界でも30年も経てば、勢力図が変わるのは当たり前。東京近郊の進学校の勢力図はどのように変わったのでしょうか? 受験雑誌への寄稿も多い教育系のフリーライター(40代・男性)が見た、最新の勢力図を紹介します。

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 高校の進学実績を測る上で1つの指針となる東京大学の合格者数で言うと、平成の30年間で、勢力図はあまり変わっていません。何しろ、平成元年から昨年(2018年)まで、平成の1位はすべて開成(東京)ですし、そのほか、灘(兵庫)、筑波大付属駒場(東京)、麻布(東京)は、ベスト10から一度も漏れたことがありません。このほか、学芸大付属(東京)、栄光学園(神奈川)、桜蔭(東京)、駒場東邦(東京)、海城(東京)、聖光学院(神奈川)なども、確実に上位に入ってきます。

 そんな中でも、平成に入って東大合格者数を一番伸ばしたのは渋谷教育学園幕張(千葉)です。“渋幕”は1983年に開校した歴史の浅い学校ですが、1990年代後半に頭角を現すと、2002年に県内トップに上り詰め、2012年以降は毎年全国ベスト10に入る超進学校へと成長しました。姉妹校の渋谷教育学園渋谷中学校(渋渋)も、平成初期に共学化して以降、一気に頭角を現し、毎年20~30人を東大に送り込む都内屈指の進学校になっています。

 このほか、平成の30年間で東大合格者数を大きく増やした学校には、豊島岡女子(東京)、市川(千葉)、開智(埼玉)、栄東(埼玉)などがあります。豊島岡女子は、平成初期の東大合格者数は数えるほどでしたが、今世紀に入ってグングンと合格者数が伸び、桜蔭に次ぐ“女子ナンバー2”の座をガッチリキープしています。市川は歴史のある男子校の進学校ですが、2006年の共学化以降に進学実績が急成長。また、埼玉の開智と栄東は、ともに開校40年前後という比較的新しい学校ですが、平成後期に一気に進学校へと成長しました。

 一方、これまで挙げた学校とは違った意味で東大合格者数を増やしたのは都立高校です。平成初期、第二次ベビーブームに生まれ、上位大を目指す子どもたちはこぞって私立の中高一貫校に通いましたが、石原慎太郎都知事の号令で“都立復権”が進められ、かつての超名門校の日比谷高校が華麗に復活。一時は1ケタにまで落ち込んだ東大合格者数が、2016年には50人を突破しました。このほか国立、西、戸山なども、平成後半に俄然存在感を増しました

 自分が受験戦争を通過した親は、子どもにも受験勉強をさせたがるものですが、1つ注意点があります。それは、「自分の頃の価値観で子どもの受験校を決めるな」というものです。最新の偏差値などまるで確認もせず、子どもが受けたがる学校を昔の物差しで判断し、「○○なんて余裕で受かったけど、行かなかったよ」「オレの頃は○○に落ちた奴が行く学校だった」などと、子どもの気持ちを平気で踏みにじる父親は少なくありません。「東大合格者数が多い=子どもにとってイイ学校」というわけではありませんし、学校の特色も細かく変化しているもの。子どもの受験を考える保護者は、最新情報をチェックしたいものです。

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