2013年に『ミスFLASH』グランプリを受賞してグラビアを中心に活躍し、2016年から本格的に女優業に進出した階戸瑠李(しなと・るり)。昨年、映画『娼年』で松坂桃李とのフルヌード濡れ場に挑戦した彼女だが、女優は撮影にどのような心境で臨むのか?
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2018年4月に公開された映画『娼年』は、主演の松坂桃李さんが娼夫となって、女性のさまざまな欲望を受け止める物語で、ほぼ全編にわたって濡れ場があることで話題になりヒットしました。この映画は私と松坂さんのシーンで幕を開けます。
この作品に出演するまで、バストトップを晒したことはないものの、濡れ場シーンを経験したことはあります。グラビアだけでなく女優として歩み出したばかりの頃でした。とても緊張していて撮影の後にワーッと泣いたのを覚えています。
現場はスタッフの数を最小限にしてくれたり、撮影が終わったらすぐに駆けつけてタオルをかけてくださったりと、製作側の方々に配慮していただいて助けられました。それは、今回の『娼年』の撮影現場でも同様でした。
映画『娼年』では三浦大輔監督の作品が大好きだったのと、脚本を読んだら素敵な作品になるという確信があり、オーディションに挑戦しました。その段階で女性のキャストはほぼ全員ヌードになると言われていました。オーディションに受かり、この作品で私は初めてフルヌードでの濡れ場を経験しました。『娼年』では10分ほどのシーンでしたが、撮影は朝から晩までかかりました。待ちの時間も長かったですが、緊張はしませんでしたね。