ライフ

目薬連用する「目薬マニア」、ドライアイ招く本末転倒の結果

さしすぎはダメ

 目の疲れ、霞みなどを感じるたびに、目薬をさして気分転換をする人は多い。だが、『その「1錠」が脳をダメにする』の著者で薬剤師の宇多川久美子氏は目薬の頻繁な使用にこう警鐘を鳴らす。

「目薬には依存症リスクがあります。目薬が恒常的に入ると目は涙液を作ることをさぼるようになる。つまり、目が乾燥する『ドライアイ』を招くのです。目薬をさしてドライアイになるという、まさに本末転倒の結果です」

 新潟大学名誉教授の岡田正彦医師もこう続ける。

「昔から医療関係者の間では“目薬マニア”という言葉があります。目薬にはスカッとする成分が入っていて、なんとなく薬を使っていると目が健康になるイメージがある。しかし、目薬にも防腐剤などが入っていますから連用してはいけません。

 目薬のようにスカッとする感覚を得るために長期連用してしまう薬に湿布薬もあります。実は、湿布にはきちんとした科学的裏付けがなく、医療機関で使われるのは世界を見渡しても日本ぐらいです。

 市販薬だからといって“気分転換”“気休め”として薬を続ける行為は見直すべきです」

※週刊ポスト2019年2月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン