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留学せずにMBAを取得できる時代 オンライン上で無料受講も

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 リクルートワークス研究所の「全国就業実態パネル調査2018」によれば、この1年間に“自己学習をした”と回答した就業者は33.1%。残る70%は、読書や専門知識の勉強などといった“自己研鑽”を行っていない計算になる。理由の1つに日本型の終身雇用システムが挙げられるが、企業の平均寿命は約20年と言われる。定年までひとつの企業に勤め上げ、その後は年金生活で悠々自適……といった老後はもう約束されていない。

 そのような時代の変化で注目を集めているのが、「リカレント教育」と呼ばれる教育システムだ。学校を卒業した後でも、就労に活かすための能力を生涯にわたって学び直せるというもので、安倍政権が打ち出す「人生100年時代構想」の一部にも位置づけられている。

 代表格が、ビジネスや経営に関する学習。役職や外部環境の変化により求められる能力が高度化したにも関わらず、会社内では十分な教育システムがない。実務では身につきにくい体系的な知識や、キャリアに“箔を付ける”ことを求め、MBA(経営学修士)を志す社会人も少なくないという。

 一昔前には社内で選抜された超エリートが企業派遣で海外大学へ留学するもの、というイメージのあったMBA。日本国内でもここ数年で教育環境が整備され、一橋や慶應、早稲田などの有名校に加え、特色のある新興の経営大学院も数多く登場している。いずれも夜間や土日のカリキュラム、オンライン講座などを備えており、忙しい社会人でも受講しやすいのが特徴だ。在学2年間で数百万円前後の学費が必要になるが、大手企業所属の40代、50代の会社員の姿も目立つという。

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