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2019.02.23 13:00  マネーポストWEB

芸能人も好む「麻布十番」 セレブ感と下町感が絶妙にミックス

商店街の先には六本木ヒルズがそびえる


 住んでみたい街の理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は「麻布十番」(東京都港区)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 東京には三軒茶屋、四谷、五反田、六本木など、数字が入った地名が無数に存在しますが、やや毛色が変わっているのが「麻布十番」。一見、「麻布一番」や「麻布五番」などもありそうですが、実際には「十番」しかありません。

 その由来については諸説あるようですが、港区のHPによれば、江戸時代に行われた古川の改修工事で「第10番目の工夫を出した地域」「10番目の土置き場だったから」「10番目の工区だったから」などの説が有力だとのこと。1962年の住居表示改正時に誕生しました。高層マンションが林立し、西に六本木ヒルズ、東に東京タワーがそびえる麻布十番は、高所得者が集う港区のほぼど真ん中。果たしてどんな街なのでしょうか。

 鉄道は東京メトロ・南北線と都営大江戸線の2線。かつては“陸の孤島”とさえ呼ばれていましたが、今やすっかり鉄道が便利な街になりました。ただし2線とも新しい路線なので、ホームがやたら深いのは少々面倒なところ。また、麻布十番住民と親和性の高そうな渋谷、恵比寿、表参道、代官山、広尾など、いずれも乗り換えが必要です。

 道路状況はボチボチです。駅を中心に東西南北に車線数が多い道路が通っており、首都高速の入り口もすぐ。一帯はとにかく坂だらけなので、車が欲しくなりそうです。ただ、裏道は一方通行が多く、道は複雑。裏道を抜け道として使う車が多いので、小さな子どもがいる家庭は要注意です。また、とにかく高級車が多いので、運転に自信が無い人はビクビクすることになるかもしれません。

◆ただのセレブタウンではない麻布十番の魅力

 電車移動が基本の都内では「駅から近いこと」が大事ですが、駅から離れているのに栄えている街が存在するのが、東京の面白いところ。タクシーを使うことを厭わない芸能人や業界人が混雑や人目を避けて集い、それが徐々に話題に上がるようになり、やがて一般人も集うようになるという構図です。かつての麻布十番はその典型で、今で言うと西麻布や三宿などがそれにあたります。

 都内には“高級住宅街”と呼ばれる地域がいくつもありますが、麻布十番はセレブ感と下町感のミックス加減が絶妙です。鉄道開通前の麻布十番には“港区の下町”といった趣きがありました。今でもその名残を留めていますが、麻布十番の商店街には昔ながらのお店が健在で、どこかホッとした気分にさせられます。夏に行われる「納涼まつり」は毎年多くの人でにぎわい、普段着の芸能人が歩いている姿を見かけることも珍しくありません。

 飲食店はあらゆるジャンルのお店が揃っていて各々のレベルも高く、概して雰囲気が良いので、グルメの方はよりどりみどり。日用品などが揃うお店やスーパーもあるので、日々の生活にも不自由しません。

 家賃相場はワンルーム・1K・1DKで12.68万円(ライフルホームズ調べ。2月20日時点)と、都内でも限りなく最高クラス。50平米前後の中古マンションで1億円以上する物件がゴロゴロあり、そこに下町感は一切ありません。ただ、街の人気は高値安定なので、将来の売却まで見据えて物件を購入してしまうというのは1つの手。「麻布十番に住んでいる」というブランド力だけでもかなりのものですので、お金に余裕がある方は住むことを検討してみても良い街だと思います。

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