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専業主婦の得する年金 わずかな“掛け金”で大きなリターンを狙える

専業主婦の妻の年金を増やす方法とは?

専業主婦の妻の年金を増やす方法とは?

 専業主婦の「妻の年金」を増やす方法がある。Aさん夫婦は結婚32年。今年60歳の夫が雇用延長で年金受給が始まる65歳まで働いても、ずっと専業主婦だった3歳年下の妻(57歳)の年金加入期間は35年間にとどまり、満期の40年に5年足りない。

 このケースは、妻が“第3号被保険者”でなくなる61歳から65歳までの5年間、国民年金に「任意加入」することでカバーできる。

 国民年金の加入期間は60歳までだが、任意加入は加入期間が40年に満たない場合、本人の申請で「60~64歳」の間に保険料を納め、受け取る年金額を増やすことができる制度だ。

 Aさんの妻が5年間任意加入すれば、年金額は年間約68万円から約78万円にアップする。

 さらに「付加年金」という得する年金がある。これは毎月の国民年金保険料に400円追加して納めることで、「200円×納付月数」が毎年の年金額に上乗せされるものだ。金額は小さいが、2年間年金を受給すれば払った金額の元が取れ、それ以降の加算分は“もらい得”になる。

 本来、国民年金保険料を払っていないサラリーマンの妻(第3号被保険者)はこの得する年金に加入できないが、Aさんの妻のように「任意加入」で保険料を納める場合は、付加年金も一緒に納めることができる。

 Aさんの妻が5年間、「任意加入」と「付加年金」にダブルで加入すれば年金額をさらに年間1万2000円増額することができる。

※週刊ポスト2019年3月1日号

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