芸能

皆藤愛子や浅田舞も 「一日消防署長」に芸能人起用の理由

恵比寿で消防演習の指揮をとった皆藤愛子

 今日3 月7 日は消防記念日。例年この時期には、春の火災予防運動の一環として各地の消防署でイベントが開かれている。都心の消防署でタレントが一日消防署長を務めるのも、もはや恒例行事だ。

 先週末も恵比寿ガーデンプレイスではフリーアナウンサーの皆藤愛子が制服姿で消防演習の指揮をとり、東京ミッドタウン日比谷ではスポーツキャスターの浅田舞がはしご車に乗り込むなどしてイベントを盛り上げた。

 変わり種もある。文京区の小石川消防署で行われた消防フェアでは「ヒーロー握手会」なるものが企画され、2月10日に放映が終了したばかりのテレビ朝日「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」からパトレンジャー・パトレン1号とルパンレンジャー・ルパンレッドが参加。ホースを使った放水パフォーマンスを披露して、集まった大勢の子供やママたちから歓声が上がった。

 そもそも消防記念日とは、昭和23年3月7日に消防組織法が施行されたのを記念して定められたもの。当時は、太平洋戦争末期の本土空襲の記憶が生々しい時代でもあり、国民の消防意識の啓蒙が重視されていた。

 東京消防庁のHPでは、制定当時の国家消防庁長官の文書から、「消防が完全に市町村の責任において運営、管理されることを規定した、他に類例を見ない程地方自治に徹した消防組織法の精神を、消防関係職員及び住民に会得せしめて、各々の責任と権利と義務において、その市町村を水火災その他の災害から保護しようとする声が起こった」との言葉が紹介され、「消防記念日を定めることによって、3月7日を意義あらしめたい」と、消防記念日設定に関する重厚な理由が記されている。

 これを読むと、近年のイベントの在り方には若干の違和感を抱くが、要は地域の防災意識を高めることを目的としているわけなので、一見場違いのような芸能人や人気キャラクターの起用も、消防意識への耳目を集めるという広い意味での啓蒙活動にあたるということなのだろう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン