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2019.03.10 05:03  産経ニュース

自民が「反維新」人選急ぐ 野党相乗りも念頭

自民が「反維新」人選急ぐ 野党相乗りも念頭


 大阪府知事・大阪市長の入れ替えダブル選(4月7日投開票)は、松井一郎知事(日本維新の会代表)らが正式に出馬表明したことで、「反維新」勢力の対抗馬選びに焦点が移った。自民党系候補に立憲民主、国民民主両党などが相乗りする構図が有力視されており、党派色の薄いタレントや官僚出身者らを軸に人選を急いでいる。

 「知事、市長の辞職は大義のない暴挙だ。候補者を出し、必ず党を挙げて選挙に勝つ」

 自民党大阪府連会長の左藤章衆院議員=衆院大阪2区=は9日、大阪市で開かれた府連全体会議で、松井氏らのやり方を改めて批判した。その上で、候補者の人選が「党本部や関係者と詰めの段階」にあると説明した。府連幹部によると、週明けにも知事選候補を発表し、追って週内に市長選候補を決める日程が念頭にある。

 ただ、想定通りに人選が進んだとしても、反維新勢力の一本化が実現しなければ勝機は見いだせない。

 平成27年11月の知事・市長ダブル選では自民党推薦候補が旧民主党と共産党の支援を受け松井氏らと争った。だが、「自民共」共闘が実ったにもかかわらず、知事選、市長選ともに維新に完敗した。左藤氏は全体会議で「他党で同じ考え方を持つ人はたくさんいる。一緒になって勝たせていただきたい」と強調し、今回も与野党共闘を目指す考えを示唆した。

 自民党が俳優の辰巳琢郎氏に知事選への出馬を打診したのは、「自民党色」が強すぎる人物だと野党が応援しにくいという事情に配慮したとの見方がある。

 野党側も思惑は同じだ。立憲民主党府連は9日の会合で、選挙戦に向けて「大阪都構想反対」を旗印とする市民運動を展開する方針を確認した。府連代表の辻元清美国対委員長=同10区=は、候補者について「一緒にやれるならだれでもいい」と記者団に語り、自民党と組むことへの意欲を隠さなかった。

 国民民主党も自民党と水面下で情報交換を重ねている。国民民主党幹部は「党の独自候補は立てない。自民党の候補者を見て、人物本位で応援するかどうかを決める」と話す。

 対応に苦慮しているのは公明党だ。27年のダブル選では、関西の衆院選挙区で直接対決を避けてきた維新との関係に配慮して自主投票を決めたが、都構想をめぐる交渉が決裂した今回は事情が異なる。

 公明党府本部は9日、大阪市内で選対会議を開いた。府本部代表の佐藤茂樹選対委員長=同3区=は記者団に、入れ替えダブル選への対応について「全ての可能性はある」と語り、自民党系候補を推薦する余地を否定しなかった。

 一方、松井氏は9日、兵庫県宝塚市で街頭演説し、「大阪都構想でもう一度民意を問いたい。二重行政を解消させてほしい」と訴えた。夜には堺市でタウンミーティングに出席し、入れ替えダブル選への理解を求めた。(田中一世、奥原慎平)

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