ライフ

鍼灸師・高田香菜子さん「多いと100本打つことも」

太子橋鍼灸整骨院で働く高田香菜子さん

 これまで鍼は肩こりや腰痛治療に利用されてきたが、ここ数年で顔に鍼を打つ女性向け「美容鍼」の需要が高まり、鍼灸師が年々増加。全国5万5000店舗あるコンビニより、鍼灸院の数の方が多いという。高田香菜子さん(31)は鍼灸師で、夫が院長を務める大阪・守口市の太子橋鍼灸整骨院に勤務。高田さんが語る。

 * * *
 試験に受かったから「はい、プロです」と簡単にいかないのが鍼灸師の仕事です。経験を重ねながら学び続ける。新人だった10年ほど前は、未熟な私の技術が患者さんに効いているのか、不安を感じたこともありました。

 鍼は冷え性、肩こり、腰痛など、身体全体の悩みに即効性があります。美容鍼が専門ですが、実は一番多い症状は肩こりです。五十肩で筋肉がこわばって腕が上がらない患者さんも、鍼治療で驚くほど改善します。

 意外かもしれませんが、全身のツボの位置はその日の体調によって変わります。身体に触れると感覚で位置が分かるので、体の状態を見ながら1回の施術で通常60~80本、多いと100本打つこともあります。ツボに入るとわかるので、 “これは治せる!”と思いながら鍼を打つのは楽しいです(笑い)。

『太子橋鍼灸整骨院』
住所:大阪府守口市京阪本通1-3-10
営業時間:9~21時
休:月午前・土午後・日

撮影■太田真三 取材・文■戸田梨恵

※週刊ポスト2019年3月22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン