一般の患者は、どのインプラント・メーカーが信頼できるのか事情に疎い。その時は、歯科医に次の要望を出すといいという。
「インプラントには、ロットナンバー用紙が2枚あります。一つは医療機関の記録用、もう一つは患者さん用です。このロットナンバーをもらうことも一つの手段です。そう申し出れば、歯科医もちゃんとしたものを使うでしょう」(同前)
◆CT画像の貸し出しを認めるか
手術前に他院でセカンドオピニオンを受けたいと申し出た時に、CT画像などのデータを貸し出してくれるか、クリニックの反応を確かめるのも一計だろう。
忘れてはいけないのが、手術後の定期的なメンテナンス。インプラントがどこまで長く使用できるか、メンテナンスにかかっていると言っても過言ではない。基本的には手術を行なった施設がメンテナンスや問題点に、どれくらい責任を持つかが大切だ。
●レポート/ジャーナリスト・岩澤倫彦(『やってはいけない歯科治療』著者)
※週刊ポスト2019年3月29日号