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2019.03.24 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】英国EU離脱でドルに資金逃避の思惑も

今週の為替相場はどう動くか(写真:アフロ)


 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が3月25日~3月29日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円は下げ渋りか。米連邦公開市場委員会(FOMC)は2019年の金利見通しを引き下げたことや、市場の一部で年内利下げ観測が浮上していることから、ドル売り・円買いの興味がただちに失われる可能性は低いとみられる。バランスシート縮小のペースを緩めるなどハト派寄りの姿勢を示したことも意識されそうだ。

 ただ、英国は3月29日の欧州連合(EU)からの離脱期日を前に再び迷走し、強硬離脱の可能性が再浮上している。これまで期待先行で買われてきた分、売られやすく、ドルに資金が逃避する見通し。また、ユーロ・ドルが高値圏に浮揚しており、ユーロ圏経済の景気減速が意識され、全体的にはドル選好地合いが見込まれる。

 米トランプ政権が対中関税について長期化の見通しを示していることは、ドル反発を抑える要因となりそうだが、欧州通貨や日本円の需要増につながるとは言い切れない。来週発表される米国の主要経済指標が市場予想とおおむね一致した場合、リスク回避的なドル売りが大きく広がる可能性は低いとみられる。

【米・CB3月消費者信頼感指数】(26日発表予定)
 26日発表のCB3月消費者信頼感指数は132.0と、2月の131.4を小幅に上回る見通し。国内経済に減速感が広がりつつあるものの、市場予想とおおむね一致すれば、ドル売りを抑制する材料となろう。

【米・10-12月期国内総生産(GDP)改定値】(28日発表予定)
 28日発表の10-12月期国内総生産(GDP)改定値は、前年比+2.3%と速報値+2.6%から下方修正される見通し。連邦準備制度理事会(FRB)によるハト派的なスタンスで減速は織り込み済みのため、市場予想と一致した場合でもドル売りは小幅にとどまろう。

・3月25日-29日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)3月CB消費者信頼感指数 26日(火)午後11時発表予定
・予想は、132.0
 参考となる2月実績は131.4で1月の121.7から上昇。雇用市場の拡大や株式相場の上昇が好感されたようだ。3月についてはビジネス環境の改善に対する期待が高いこと、個人消費がまずまず順調であること、株式相場の安定などを考慮すると2月実績をやや上回る数字となる可能性がる。

○(米)1月貿易収支 27日(水)午後9時30分発表予定
・予想は、-573億ドル
 参考となる12月の貿易収支は-598億ドル。世界的に需要が鈍化していることやドル高の影響で貿易赤字は拡大した。1月については、輸出がやや伸び悩んでいることから、貿易収支の改善は期待できないとみられる。ただし、輸入額はやや減少すると予想されており、貿易赤字の絶対額は多少縮小する見込み。市場予想は妥当な水準か。

○(米)10-12月期国内総生産確報値 28日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+2.3%
 参考となる速報値は前期比年率+2.6%。個人消費は+2.8%で7-9月期の実績を下回ったものの、設備投資は+6.2%に加速した。確報値では設備投資の伸びが多少鈍化することや、純輸出の寄与度がやや低下する可能性があることから、GDP成長率はやや鈍化する見込み。

○(日)2月鉱工業生産 29日(金)午前8時50分発表予定
・予想は、前月比+1.1%
 参考となる1月確報値は前月比-3.4%。全16業種中12業種で低下。一部自動車メーカーの生産停止の影響があったようだが、中国向け輸出も減少した。2月については電気・通信機械工業や生産用機械工業が多少持ち直すとみられており、プラス圏に浮上する見込みだが、中国向け輸出は伸び悩んでおり、大幅な回復は期待できない。

○その他の主な経済指標の発表予定
・25日(月):(米)2月住宅着工件数、(欧)1月ユーロ圏貿易収支
・27日(水):(米)10-12月期経常収支
・29日(金):(日)2月失業率業、(欧)3月ユーロ圏消費者物価コア指数速報値、(米)1月PCEコア指数

【予想レンジ】
・109円50銭-112円50銭

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