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【日本株週間見通し】3月末配当権利確定で先物主導の動きに

3月末権利確定で先物主導の動きも

 投資情報会社・フィスコが、株式市場の3月18日~3月22日の動きを振り返りつつ、3月25日~3月29日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇した。週間ベースでは2週連続の上昇となった。米中貿易交渉の進展が報じられた15日のNYダウが3日続伸となり、中国の李克強首相が景気刺激策の継続発表を好感した流れを受けて、18日の日経平均も続伸のスタートとなった。「米中首脳会談が6月にずれ込む可能性が出てきた」との報道が出て伸び悩んだが、上海総合指数の上昇が支援して堅調な展開を維持した。19日の日経平均は3日ぶりに小反落に転じた。19日から開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では、年内の利上げ凍結の見方が一段と強まるとの思惑からNYダウは4日続伸となったものの、為替相場が1ドル=111円台前半と円高に振れたことを嫌気して利益確定売りが優勢となった。

 20日の東京市場は5日ぶりに反落したNYダウを警戒して売り先行で始まったものの、押し目買いニーズは強く、日経平均は反発し21600円台で大引けた。FOMCでは、大方の予想通り政策金利は据え置かれたほか、インフレ圧力の緩和や経済成長の後退を受けて19年度の利上げ見通しをゼロに引き下げた。これを受けて20日のNY市場は一時買いが先行したものの、大引けにかけて値を消す展開となった。しかし、21日のNYダウは前日比216.84ドル高と3日ぶりに急反発した。

 FOMCの発表を見直す形で投資家のリスク選好姿勢が強まり半導体・半導体製造装置やテクノロジー関連に買いが先行した、21日の祝日(春分の日)から休日の谷間となった22日の東京市場は方向感が定まらない展開となった。NYダウの上昇を受けて寄り付きで日経平均が3月5日以来となる21700円台に乗せた。為替が1ドル=110円台への円高となったことが嫌気されて、その後はマイナス圏で推移したものの、大引けにかけて引き戻して続伸で終えた。米医薬品のバイオジェンが、エーザイ<4523>と開発中のアルツハイマー治療薬の試験を打ち切り急落し、エーザイもストップ安比例配分となったほか、アステラス製薬<4503>。大塚HD<4578>など薬品株の下げが目立った。

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