ライフ

インプラント手術の80代女性 骨粗鬆症薬で顎の骨腐食

撤去になったインプラントは格安のものとみられる

 歯科医療で高額な自由診療でありながら、1か月で約2万7000件の手術が行なわれているインプラント治療。だが、トラブルを度々起こす専門医の存在や、問題が指摘されるインプラント・メーカーの情報は、ほとんど表には出てこない。

 欧米でインプラントを学んだ経験を持つ若い歯科医が、患者に現実を知ってほしいと取材に応じた。

「その患者がクリニックを訪ねてきた時、すでにインプラントが左右にグラグラ揺れる状態でした。手術を行なった歯科医は、インプラント・クリニックを展開するオーナーとして名が知られた人物です。でも実際は、手術が雑でトラブルが多いことで有名でした。

 患者が痛みと違和感を訴えるので、X線画像を撮影すると、インプラントの周囲は黒い影になっていました。骨が完全に溶けていたのです。上顎洞に突き抜けてしまう恐れがあったので、すぐに撤去しました。

 これが、その時のインプラントです(写真参照)。上部構造(人工歯)とインプラントのバランスが悪いですし、表面のコーティングも剥がれています。おそらく、最安値のインプラントで、1本8000円程度。それを患者さんからは約20万円とるわけですから、利潤は大きいでしょう。私は絶対に使用しない製品です」

 インプラント手術を受ける歯科医院を選ぶ際は、使用するメーカーを教えてくれること、製品のロットナンバー・カードを渡してくれることなどは、必ず確認すべきだ。

◆顎の骨が腐食・壊死

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン