まずは白板症をいち早く見つけることが、がんの早期治療に繋がるということだ。自分で確認できるチェック項目は次の通りだ。
●白くなっている部分の面積が時間の経過とともに大きくなっている
●口の中の左右を見比べて違うところがある(色、形など)
●綿棒などで擦っても白く変色した部分が取れない
●痛みを感じないのに触るとブツブツ感がある
「思い当たるところがあれば、一度、口腔外科などを受診しましょう。早期発見には、日頃から口の中をよく観察することが重要です」(柴田氏)
しかし、吉田のように発症したのが“喉の奥”であれば、目視での確認は不可能だ。
「声がかすれたり、食べる時などに喉がつかえるなどの違和感を継続して覚えたら、消化器内科を受診してファイバースコープなどで調べてもらうのがいいでしょう」(秋津氏)
吉田はラジオ番組でがんから“甦った”と表現した。生還の最大のカギは早期発見以外にない。
※週刊ポスト2019年4月12日号