「つらかったのは幼稚園の送り迎えでした。自分が悪いことをしたわけではないのに何か言われたらどうしようと心配で、できるだけ知り合いに会わないように先生に事情を説明して登園やお迎えの時間をずらしました。本当に仲のいいママ友はそっとしておいてくれるのですが、それほど親しくない人に限って話しかけてきたりと、好奇の目にさらされました」

 離婚に向けて話し合いを始めた河中は、娘が小学校に入学した同年4月から自立に向けてパートタイムで会社勤めを始めた。

「私の実家は岡山で、頼れるのは近くに住む妹くらい。娘が風をひいて熱を出したら会社を休まなければならないし、私が倒れたらどうなるんだろうと何度も不安になりました。一時は心労でガリガリに痩せて体重が40キロ近くまで落ちてしまったんです。最近は娘の成長にも助けられて、少しずつ気持ちに余裕が出てきました。でも『お金がないから』という理由で娘の将来の可能性を狭めたくはないので、成人するまでは私が精一杯頑張ります」

 昨年から始めたピラティスで次第に健康なカラダを取り戻した彼女は、本格的な芸能活動再開の第一弾として、週刊ポスト(2019年4月19日号)で10年ぶりのグラビアに挑戦した。

「久しぶりの撮影でアドレナリンが出すぎたのか、家に帰っても興奮して朝の3時まで寝つけなかったんです(笑)。今後もグラビアのお仕事はやっていきたい。30代らしい肉づきになっていますし、経験値は無駄に高いので(笑)、いい方向で写真に表われているといいですね」

 彼女にとって「夫の不倫」という衝撃は忘れられる記憶ではないが、過去への拘泥は未来への足枷でしかない。元夫に対するネガティブな感情はとっくに捨て去ったようだ。

「袴田さんが『娘の父親』であることは変わりません。娘が自慢できるお父さんでいてほしいので、仕事は頑張ってほしいです。いい人がいたら再婚してほしいし、私もチャンスがあればもう一度結婚したいです。でも芸能界の人は懲りたので、一般の方がいいかな(笑)」

 新米“ママさんグラドル”に春は訪れるのか──。

◆撮影/内海裕之

 

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