• TOP
  • コラム
  • IPO株の投資戦略 上方修正発表後に買っても遅くはない

コラム

2019.04.14 20:00  マネーポストWEB

IPO株の投資戦略 上方修正発表後に買っても遅くはない

IPO株で利益を出すにはどのような投資戦略が必要か

 2019年に入っても好調が持続しているIPO(新規上場)市場。はたしてこの流れは、今後も続くのか。また、どのような投資戦略が有効となるのか。投資情報サイト「IPOジャパン」編集長・西堀敬氏が解説する。

 * * *
 2019年1~3月にIPOした全21銘柄で見ると、勝率(上場後についた初値が公開価格を上回れば「勝ち」、下回れば「負け」、同値なら「分け」とする)は20勝1敗で95.24%と高いパフォーマンとなった。

 これは、ほとんどのIPO銘柄において、ブックビルディングに参加して公開価格で株式を入手できていれば、初値がついた時点で利益が出ているということだ。今後も勝率はこの高い水準が続くと予想している。

 したがって、2019年の今後のIPO投資で勝つための手法は、できる限りブックビルディングに参加してIPO株を公開価格で入手し、上場後についた初値ですべて売り抜ける戦略が、引き続き有効といえそうだ。

 ただし、IPO株は初値で売るのが鉄則とはいえ、公開価格で入手できるとは限らない。少しでも入手確率を上げるためには多数の証券会社に口座を開設しなければならないし、さらに抽選に当たらなければ何も始まらない。

 それでは、IPO株を公開価格で入手できなかった場合、どのような投資戦略が考えられるだろうか。

 まずは、上場後の初値がついた時点で買って、少し上がったところで売るというデイトレード戦略がある。実は上場日の最高値は、2016年から2018年の3年間の平均で、初値より9.0%上がっている。9.0%はあくまで平均なので、そこまで上がらないケースも考慮して、欲張らずに4~5%上がったところで売り抜けるという戦略は有効だろう。

 次に、IPOした企業の業績上方修正を狙うという戦略がある。IPO企業は上場時には保守的な業績予想を出す傾向が見られるので、上場した後に上方修正が起こりやすい。業績が上方修正されると、市場から成長性が高いと判断され、株価が大きく動くことがしばしば見られる。

 実際、2018年のIPO銘柄でも、上場後にいったん株価が調整した後に、開示された業績予想の上方修正や好決算発表を見たうえで、業績の変化率を好感して買われた銘柄がかなりあった。

 ここで覚えておきたいのは、業績上方修正の発表後に買っても決して遅くないということ。上方修正発表後にすぐに買いを入れておけば、その後1週間から10日の間に値上がりするケースが多いのだ。「IPOジャパン」のホームページでは直近IPO銘柄の上方修正などの開示情報を手軽にチェックできるので、ぜひ活用してほしい。

 さらに、東証マザーズから東証1部に市場変更するタイミングを狙う戦略も妙味がある。東証はプレミアム市場の創設など、市場再編が伝えられているが、それにはまだ時間がかかりそうだ。そこで、市場の構造が現状のまま続くことが前提になるが、新規上場した企業は、上場後1年が経過し、一定の利益基準や時価総額を満たせば、東証1部への市場変更が可能になる。

 その際には、一般的に機関投資家の買いが一挙に増えるために株価上昇の可能性が高く、そうした銘柄を先回りして仕込んでおけば、大きなリターンも期待できる。市場変更の承認は東証のホームページで確認できるので、東証1部上場を予想して、その1~2か月前に買いを入れればいいだろう。

■西堀敬:投資情報サイト「東京IPO」編集長などを経て、現在は「IPOジャパン」編集長(https://ipojp.com/)。IR説明会、セミナーなども多数行なう。著書に『改定版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』など。

関連記事

トピックス