• TOP
  • コラム
  • 【ドル円週間見通し】中国好調もユーロ圏減速でもみ合いか

コラム

2019.04.21 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】中国好調もユーロ圏減速でもみ合いか

今週のドル・円はもみ合いか

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が4月22日~4月26日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円はもみ合いか。引き続き世界経済の動向が注目され、米国の主要経済指標が市場予想を下回る内容だった場合、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和姿勢への思惑でドル売りにつながりやすい。

 3月末以降、中国の経済指標の強さが目立ち、17日に発表された1-3月期国内総生産(GDP)は予想を上回った。それを受け、同国を起点とした世界的な景気腰折れを懸念した円買いは弱まりつつある。しかしながら、ドイツやユーロ圏の経済指標は予想を下回る内容のものが少なくない。ユーロ圏経済の減速は明らかであり、18日に発表されたマークイット4月製造業PMIはドイツ、ユーロ圏はともに景気判断の節目である50を下回った。欧州中央銀行(ECB)の一段の緩和姿勢への思惑が広がり、目先的に米ドルや日本円に対するリスク回避的なユーロ売りが増える可能性がある。

 一方、米国の経済指標も3月小売売上高は強かったが、4月フィラデルフィア製造業景気指数は弱含むなど強弱まちまち。長期金利や株価の動向も方向感をつかみにくい。今週は米国の指標としては3月耐久財受注や1-3月期国内総生産(GDP)速報値のほか、米主要企業決算(1-3月期)も材料視されそうだ。日本の10連休入り前でポジション調整的な取引が増えるとの声が聞かれているが、米主要経済指標などが市場予想を下回った場合、ドル売りがやや強まる可能性は残されている。なお、1-3月期米GDPが市場予想を下回った場合、年内利上げの可能性は消滅し、一部で利下げ観測が浮上することも予想されるため、ドル売り材料になるとみられる。

【米・3月耐久財受注】(25日発表予定)
 25日発表の米3月耐久財受注は前月比+0.5%と、前月の-1.6%を上回る見通し。輸送用機器を除く数字は同-0.1%から+0.2%に改善が見込まれる。製造業の回復が示されれば、1-3月期国内総生産(GDP)改定値の上方修正期待が高まろう。

【米・1-3月期国内総生産(GDP)速報値】(26日発表予定)
 26日発表の1-3月期 GDP速報値は、前期比年率+2.2%と10-12月期の+2.2%と同程度となる見通し。ただ、成長率が1%台に減速した場合、FRBによる利下げ観測も広がり、ドル売りに要因になる。

・4月22日-26日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 25日(木)決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は、金融政策の現状維持
 2019年10月に予定されている消費税率引き上げの影響を含めた経済・物価の不確実性を踏まえ、日本銀行は当分の間、現在のきわめて低い長短金利の水準を維持する見込み。世界経済の成長鈍化リスクは除去されていないため、物価安定の目標を堅持し、金融調節を通じて長期金利が0%をやや下回る水準で推移していくことを日本銀行は容認していくとみられる。

○(米)3月耐久財受注 25日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比+0.5%
 参考となる2月実績は前月比-1.6%。民間航空機・同部品が前月比-31.1%と大幅に減少し、全体を押し下げた。輸送関連を除くと新規受注額は+0.1%。3月については輸送関連の新規受注が増加する見込みであることから、全体の受注額は増加する見込み。市場予想は妥当な水準か。

○(米)1-3月期国内総生産速報値 26日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+2.2%
 アトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」の4月17日時点における予測値は前期比年率+2.4%。2月貿易収支の改善が経済成長に寄与したようだ。建設支出や鉱工業生産の伸びなどを考慮すると、市場予想を上回る前期比年率2%台の成長率となる可能性もある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・4月22日(月):(米):3月中古住宅販売件数
・4月23日(火):(米):3月新築住宅販売件数
・4月26日(金):(日):3月失業率・有効求人倍率、(日)3月鉱工業生産

【予想レンジ】
・110円50銭-113円00銭

関連記事

トピックス