参院選敗北の気配は日に日に濃くなっている。
「自民党は大阪ダブル選挙で大敗し、続く沖縄と大阪の衆院補選でも2敗。自民党選対は参院選で取りこぼす心配がある激戦区を11から16に増えたと判断してテコ入れを図っているが、参院選はただでさえ改選議席が多い自民党の大幅減は避けられない情勢です」(政治ジャーナリストの野上忠興氏)
そうなれば、選挙責任者の二階俊博・幹事長は参院選後の引責辞任が避けられない。
ただし、実力者の二階氏の更迭は首相にとって虎を野に放つようなもの。「二階派が反主流派に回って一気に安倍降ろしに走り出す可能性がある」(同前)からだ。
自民党大乱の始まりになる。
※週刊ポスト2019年5月3・10日号