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2019.04.27 16:00  週刊ポスト

脳梗塞・心筋梗塞の最新検査 血管の「垢」を超音波で計測

画面に表示された「動脈の詰まり」をもとにリスクを判断

 加齢とともに血管内に中性脂肪やコレステロールがたまると、動脈硬化が生じる。そのまま進行すると、血管内にプラーク(血管壁にこびりついた脂肪などの塊)や血栓ができ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが増す。

 そこで超音波を用いて、頸動脈の動脈硬化の進み具合を調べるのが「頸動脈エコー検査」である。東京高輪病院健康管理センター長の古川恵理医師が解説する。

「検査方法はいたって簡単です。横になった患者の頸部にゼリーを塗って、超音波のプローブ(探触子)を当てて上下左右に動かすだけで、反射して跳ね返ってきた超音波を検出して画像化します。腹部エコーと同じで被ばくや痛みはなく、10分ほどで終了します」

 頸動脈は心臓から大動脈を通じて、脳へ血液を送る重要な血管であり、首の表面に近いところにあるため測定しやすい。

 また脳のほうに血液を送る「内頸動脈」と、顔のほうに血液を送る「外頸動脈」が分かれる「頸動脈分岐部」はとくに動脈硬化になりやすく、この部分を検査すれば、全身の血管の状態を推し量る指標となる。

 エコー検査でまず調べるのは、「IMT(内膜中膜複合体)」の厚さだ。

「そもそも動脈は、外膜と中膜、内膜という三層構造になっており、中膜と内膜を合わせたものをIMTと呼びます。

 頸動脈エコーを使えば、IMTの厚さを計測することができます。IMTの厚さは動脈硬化の進行度と比例し、厚さが1.1mm以上で脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすリスクが高くなると言われています。私たちの病院では、厚さが1.4 mm以上となった方には精密検査を勧めています」(古川医師)

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