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2019.04.27 16:00  マネーポストWEB

代々木上原、国分寺、陣馬山… 意外と楽しい東京穴場散策コース3選

渋谷からのちょっとした小旅行も楽しい(代々木上原駅)

 GWの10連休、多くの人たちが旅行に出かけるだろうが、東京から海外や国内旅行に行く人がいる一方で、東京にも多くの観光客がやってくる。この時期はなにかと地方から友人が訪問に来るというネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、定番とはちょっと異なる「東京散策コース」3選を紹介する。

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 定番といえば、浅草、東京タワー、銀座、新宿、渋谷、恵比寿、上野あたりでしょうか。しかし、数年に一度は東京に来るような方だったらどこも行き尽くしているかもしれません。地元民としても案外楽しい散歩コースを3つ紹介しますね。店舗については、具体的な店名などは出しませんが、地名とともに検索すれば大抵は出ます。GWで閉店の場合もあるかもしれませんが、街歩きを楽しむもの、とお考えください。

◆【1】渋谷→奥渋谷→代々木公園→代々木上原→下北沢

 渋谷はここではあくまでも通過点でしかありません。目指すは東急本店の右脇を通る神山町の道です。ここはいわゆる「奥渋谷」と呼ばれるエリアで飲食店の名店が軒を連ねます。居酒屋系あり、バル系あり、広島風お好み焼き、定食が食べられる鮮魚店、カフェ、台湾料理など様々。精肉店の店先では、揚げ物を売っていたりしてこれも美味です。持ち帰りのエッグタルトが美味しい店もあります。あとは、Shibuya Publishing & Booksellersというカルチャー系の書店もあり、ここでは時々イベントをやっていたりしますが、「東京っぽい」という気持ちを味わうには絶好の場所です。

 この道を端から端まで歩く間に、最低でも3軒は入りたくなる店があります。そして、井の頭通りにぶつかると右手に見えるのが代々木公園です。中に入るのも良いのですが、代々木八幡の商店街に入ってしまうのもいい。最近、この街はパンの名店が多いと評判のようで、遠方からもパン好きが訪れます。アイリッシュパブ、立ち飲み店、焼鳥屋、熊本料理、ポルトガル料理などのほか、最近評判なのがスパイシーなカレーを出す店です。

 代々木公園へ遊びに行くのも良いのですが、ここは代々木八幡宮へ行ってみましょうか。雑木林がうっそうと茂る中に竪穴式住居があったり、猫がいたりと、神社以外の楽しみもできます。明治神宮から井の頭通をやってくる「気」と代々木八幡宮の「気」が合わさり、運気が上がる気持ちになれます。

 さて、代々木八幡の駅の方に戻り、階段を降りると代々木上原への道「地蔵通り商店街」に繋がります。交通量もあまりなく、奥渋同様、入りたくなる店がいくつか出てくることでしょう。しかし、意外と代々木上原で良いのが居酒屋です。大ジョッキのビールが500円の店があるのですが、ここは何でも安く、夕方の早い時間から常連でカウンターが埋まることも多いです。

 かくして渋谷からのちょっとした小旅行となりますが、上原で気になる店に入るもよし、若干落ち着いた感じの奥渋→代々木公園→代々木八幡→代々木上原の気分を変えたかったら小田急線に乗って下北沢に行ってしまう、というのもアリ。歩いてもいいですが、基本的には住宅街であまり面白くないのと、多分道に迷うので電車に乗った方がいい。ここまで来ると夕方になっているでしょうから、下北沢でのバリエーション豊富なディナーと決め込んでみましょう。

◆【2】国分寺→国立

 JR中央線で新宿から中央特快でわずか3駅・21分の国分寺。冬になると、「あれ、都心より寒いぞ……」と思うほど自然が多くなります。まずは南口で降りてから「殿ヶ谷戸庭園」へ。丁寧に整備されたお庭と日本建築と川は、京都に来たような気持ちになれます。ここから「お鷹の道・真姿の池湧水群」へ。小川のほとりをずんずんと進んでいくと、名水百選にも選ばれた「真姿の池」があり、顔を洗うと気持ち良いでしょう。すぐ近くには「国分寺」の跡地があり、歴史を感じられます。雑木林やちょっとした小高い丘のようなものもあり、自然が満喫できます。

 その後は府中街道へ。ここから西へ向かい、いざ国立へ。交通量は多いものの、歩くのが吉です。というのも、国分寺市と国立の境には忌野清志郎が『多摩蘭坂』で歌った「たまらん坂」があるからです。かつては石垣に清志郎さんのファンが思い思いに書いたメッセージがあったものです。

 ここを通過すると、一橋大学の東キャンパスにぶつかりますので、裏門から入ってしまいます。東キャンパスは静寂に包まれ、建物もレンガ造りでいかにもザ・大学という感じがします。東キャンパスの正門を出ると山口瞳氏が「日本一美しい大通り」と語ったという「大学通り」があります。春は桜、秋は銀杏、冬はライトアップがされるこの通りの巨木ですが、5月の時期も新緑で気持ちいいですよ。西キャンパスでは兼松講堂や図書館などの建物探索が楽しいです。

 この段階で中央線の駅2駅分を歩いた計算になりますので、どこか店に入っても良いかもしれません。学生街なだけに、やたらとボリュームのある洋食店などに加え、お金持ちが多いため、おしゃれなランチが食べられる店などもあります。受験生を抱える方などは、大学通りを南に下り谷保天満宮のお参りも良いでしょう。

◆【3】陣馬山

 東京の山といえば、高尾山か御岳山を想像するかもしれませんが、陣馬も忘れてはいけません。そこそこの難易度があるものの、山頂には巨大な馬のオブジェがあり、茶屋ではビールなどの酒類が飲めるほか、蕎麦も食べられます。

 高尾山と御岳山のようにロープウェイがあったりするわけではないので、すべて自力で歩く必要はありますが、最寄り駅はJR中央線相模湖駅。ここから登山口である与瀬神社で旅の安全を祈願しいざ出発です。

 かなりの距離は歩きますが、無茶苦茶な高低差というのはありませんので、そこまで疲れません。山頂に着いたら3軒の茶屋がありますが、かつて私がそのうちの一軒に行ったら天ぷらを揚げてくれました。「野草の天ぷら」というのがあったので頼んだら「ちょっと一緒に取りに行きましょうか」と言われ、店主とともに少し歩き、そこらへんに自生している野草を摘んでこれを揚げてくれました。ビールに合わないわけがありません。

 というわけで、定番の東京観光・散歩も良いですが、こんなプランもいかがでしょうか。

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