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ボート、合気道… 大学で“マイナー競技”の体育会に入る大きな価値

何かスポーツに打ち込む4年間も悪くない(ボート漕艇場がある埼玉・戸田公園)

何かスポーツに打ち込む4年間も悪くない(ボート漕艇場がある埼玉・戸田公園)

 就職活動をする際、今も昔も変わらず有利とされるのが体育会。体力や根性があり、上下関係が厳しい中で過ごしてきた運動部の人間を企業が欲しがるのは当然だが、大学に入ってからやるスポーツとして、野球やサッカーといったメジャーなスポーツは経験者でなければ厳しいもの。では、それまでやったことのない、ちょっとマイナーなスポーツの場合はどうだろう。あまり人気の無い運動部を選ぶと、それはそれで色々なメリットがあるという。

 関東地方の大学に入学したNさん。経済的に余裕がなかったNさんは、「1日2食付きで月3万円」という寮費に惹かれ、ボート部に入部した。大学に入るまでボートの経験はなかったが、先輩曰く「経験があるヤツの方が少ない」とのこと。そして、そのセリフは勧誘の為のウソではなかったという。Nさんが言う。

「入部してみると、オリンピックを目指すようなレベルの選手もいたものの、半分以上は未経験者。しかも団体競技なので、わりとすぐに試合に出られました。また、寮には部員が代々やってきた引っ越し屋のバイトがありました。先輩たちがマジメに勤め上げてきたこともあって、それをとても良い条件でできたので、経済的にとても助かりました。しかも就職活動の時は、強固なOBネットワークを存分に活用し、奇跡的に財閥系企業への就職が決まりました」

 多摩地区の大学で合気道部に入ったIさんは、マイナースポーツゆえの“もてなし”を受けたという。

「ウチの部活は基本的に人気がなく、部員に辞められては困るため、飲み会にたびたびOBが登場して飲み会の代金を払ってくれたり、いかにもモテなさそうな新入生のために合コンを開いてくれたり、それはそれは歓待されました。就職活動では、『合気道をやっていた』と言うと、必ず『相手を触らないで倒せるの?』と聞かれるため、話すネタには困りませんでした」

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