スポーツ

不振のDeNA、頻繁な打順変更が打線に与える「負の影響」

ラミレス監督の采配が打線にどんな影響を与えているのか(写真:時事通信フォト)

 今季開幕前は優勝予想をする評論家もいたほど、前評判の高かった横浜DeNAベイスターズ。しかし、4月16日から10連敗を喫するなど12勝21敗(5月6日時点。記録は以下同)でセ・リーグ最下位に低迷している。首位・巨人とは早くも8ゲームもの差がついた。

 自慢のはずの打線が、リーグ最下位の打率2割3分2厘と奮わない。2017年の首位打者・宮崎敏郎が打率1割台、同年の打点王であるロペスも調子が上がらず、2018年の本塁打王のソトもホームランこそ出ているものの、打率が上がってこない。野球担当記者はこう分析する。

「勝てないと策を講じるのは当然ですが、ラミレス監督が打順を動かし過ぎのように感じます。4番の筒香嘉智こそ固定されているものの、他は流動的です。一昨年、クライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズに進出した時は不振でも桑原将志や倉本寿彦を使い続けて復調させるなど我慢強さを見せていたが、去年から頻繁に先発メンバーを変更するようになった」(以下「」内同)

 今年は33試合を終えた時点で、ラミレス監督が2試合連続以上同じオーダーを組んだのは4月4日と5日、25日と27日、5月1日から3日の3パターンのみ(9番の投手を除く)。また、就任以来、強打者を2番に置くことを理想としており、今季もソトを9試合、宮崎を1試合起用している。

「ソトの成績は2番でも、クリーンアップでもあまり変わらない。しかし、ソトが2番に入れば、必然的に打順が動く。ロペスや宮崎が3番から5番になったり、5番から6番に下がったりする。同じクリーンアップでも、筒香の前を打つ3番と後を打つ5番ではだいぶ違う。細かいようですが、1回に確実に打順が回ってくる3番と回ってこないかもしれない5番では、心構えが全く異なるんです。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン