高須:ぼくのツイッターを見ていれば、どこで何をしているかがすぐに分かるからね。たしかに、犯行があったちょっと前に台北に行くってつぶやいたしなあ…。でも、ツイッターを犯罪に利用するだなんて、悲しいことだ。ぼくみたいに、もっといろんな情報をキャッチしたり、異なる意見の人々と議論をしたり、そういう使い方をしてほしいものだね(笑い)。
ただ、ぼくが在宅中に泥棒に入られていたら、襲われていたかもしれないと思うと怖くもあるし、留守中でよかったなあとも思うんだよ。命拾いをしたよ。もしも、犯人がツイッターでぼくの行動を監視していたというのであれば、ぼくの命があるのは、ツイッターのおかげかもしれない。空き巣に入られたのも、ぼくが殺されなかったのは、ツイッターをやっていたからだ(笑い)。
──せっかくの令和のスタートが、まさかの事態になってしまいましたが、令和はどんな時代になっていくと思いますか?
高須:未来を予想することは難しいけど、正しいことを正しいと言える時代になってほしい、とは思う。今は、母国を愛していると言ったら批判されるし、隣国の暴挙を咎めても批判される。「母国を守りたい」と言っただけで軍国主義者だと言われる時代。それこそ「高須はネトウヨだから、あいつには何を言ってもいい」みたいな空気もあるでしょ…。まあ、ぼくは「炎上上等」だから、それでも大丈夫だけど、本当に正しいことを言っているだけなのに、叩かれまくる人もいる。もっと「何が正しいのか」を考えて議論ができる時代になってほしいね。
──たしかに、安倍政権が長期化するに連れて、「親安倍政権」と「反安倍政権」の二項対立で物事が語られることが多い印象ですよね。
高須:そうなんだよ。安倍政権を支持するかどうかは結果であって、重要なのは「何が正しいのか」ということ。正しいことの先に安倍政権があればそれを支持するし、そうでなければ支持しない、ただそれだけ。ぼくは、世間的に親安倍、親自民党、親トランプ大統領だと思われているだろうけど、ぼくのツイッターをちゃんと見ていれば、安倍さんや自民党やトランプ大統領を批判することもあるって分かるはず。正しくない行為にはちゃんと正しくないと言っている。左の人も右の人も、ちゃんと「何が正しいのか」を考えて議論できる時代になってほしいものだね。
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まさかの空き巣被害から始まってしまった高須院長の令和。最初に大きなマイナスがあったのだから、未来は明るくなるだけに違いないはず!?
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。脂肪吸引やプチ整形など、日本に「美容整形」を広めた第一人者。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子氏との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『行ったり来たり 僕の札束』(小学館)、『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)、『炎上上等』(扶桑社新書)、『かっちゃんねる Yes! 高須 降臨!』(悟空出版)など。最新刊は『大炎上』(扶桑社新書)。