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ネット広告へのストレス 広告ブロックに課金する消費者の心理

広告を見たくないがあまり、有料サービスにお金を払うユーザーも多い(イメージ)

広告を見たくないがあまり、有料サービスにお金を払うユーザーも多い(イメージ)

 無料で利用できるサービスの多くは、企業が出稿する広告料に支えられていることが多い。スマートフォンの普及で著しい成長を遂げているアプリやインターネットサービスの場合は、その傾向がより顕著だ。マスメディアが大衆に向けて届ける広告と異なり、検索結果など個人の趣向とマッチングした広告は効果も出やすいため、導入する企業も多い。

 その一方で、ネット広告を見たくないと感じる人も増えているのが現実だ。スマートフォンのアプリランキングの上位には、ダウンロードし初期設定を行うことで、広告をブロックできるアプリが並ぶ。サイトやアプリ内に埋め込まれている広告測定用の”タグ”を認識し、表示を無効化することができるという仕組みで、有料のアプリも存在する。もともと広告が配信されていた箇所は、きれいサッパリなくなっており、利用者は広告を目にする必要がない。ネット広告を見ないようにするために、お金を払う――そんな人々の意見を聞いてみた。

マンガの広告に”ぞっと”するのが嫌で、ブロックアプリを購入

 20代の男性会社員・Aさんは、スマートフォンの広告ブロックアプリを利用して1年が経つ。アプリの購入には数百円かかったが、その効果と得られる満足は、それを遙かに上回ると語る。

「ブログやウェブサイトや、無料アプリ内で表示される広告がどうしても苦手で、ダウンロードしました。特に苦手なのが、携帯向けのマンガサービスの広告。暴力や性的な表現の多いものだったり、ぞっとするようなホラー作品がよく表示されます。

 少しでもユーザーの関心を惹くためだと思うのですが、見る度に気分が悪くなるし、表示された広告が嫌で開いていたページを思わず閉じたことは何回もあります。知りたい情報があって利用しているだけなのに、無駄に神経を逆なでされたくない。今では余計な画像の表示に時間がかからなくなったので、サクサクとページが表示できる。インターネットをストレスなく利用できるようになったので、広告ブロックなしの生活には戻れません」(Aさん)

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