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2019.05.15 16:00  マネーポストWEB

どれだけ便利でもAmazonを使わなくなったユーザーの本音

かつては頻繁に利用していたAmazonを使わなくなった理由は?(イメージ)

 Amazonは昨年、日本事業単体で約1.5兆円と過去最高の売上高を記録。EC事業に止まらず、映像コンテンツの制作配信からAIアシスタント「Alexa」に至るまで、幅広いサービスを提供し、すっかり日本人の生活に定着している。

 とりわけ、商品が即日配送される便利さはAmazonならではの価値。しかし、それにもかかわらず、利用を控えるようになる人も現れているようだ。かつてはヘビーユーザーだったと自称する30代の女性会社員・Aさんは、こう話す。

◆配達員が大変そうで、罪悪感

 Aさんは、昨年Amazonで年間50万円ほど使ったというヘビーユーザー。注文した商品が、当日もしくは翌日と早く届くことが魅力で、少しでも気になる商品があれば、たとえ少量であろうと気軽に注文していた。しかし、最近はAmazonでの買い物を控え、実店舗での商品購入を増やしているという。きっかけは些細な出来事だった。

「その時はクリスマス前ということもあり、配達のお兄さんはとりわけ大変そうでした。夜の遅い時間帯にも関わらず、ワンボックスカーの中には段ボールがパンパン。でも、このお兄さんにも、プライベートがあることを考えると、Amazonで商品を注文するのが申し訳なくなってきて……」(Aさん)

 Amazonは、配達の大半を担っていたヤマト運輸との配送料に関する交渉が不調に終わり、ヤマトが当日配送から撤退。提携する配送業者(デリバリープロバイダ)による配送を増やしている。30代の男性・Bさんは、このデリバリープロバイダによる配達が増えて以降、Amazonでの利用を控えるようになった。

「デリバリープロバイダになってから、配送が雑なのが目立ちます。最近は在宅確認をすることなく、宅配ボックスに入れられていることもある。配送量も多いでしょうし、仕方ないのかもしれませんが、ヨドバシ・ドット・コムなど、別のサービスを使いたくなります」(Bさん)

◆検索上位、高レビューでも鵜呑みにできない

 20代男性・Cさんは、Amazonは元々あまり利用しなかったが、結婚し、ちょっとした日用品をAmazonで買うようになった。すると、気になったことがあるという。

「Amazonを利用し始めた頃は、キーワードを入力するだけで、欲しいと思えるような商品がたくさん出てくることが新鮮でした。しかし、最近は欲しいと思える商品が見つかりにくかったり、さらには“これが本当に人気なのか?”というような商品が優先的にくるように感じています」(Bさん)

 Amazon内での検索結果は、必ずしも利用者の過去の閲覧や購入状況だけに基づいているわけではない。広告料を支払い、検索結果やサイト内で優先的に表示される「スポンサードプロダクト」というサービスを法人向けに展開しており、消費者の購買活動に直接つながる広告として、活用する企業が増えている。

「小物や収納用品を購入したのですが、書いてあった寸法とも違うし、モノ自体も作りが粗くがたついている。後から、商品がスポンサードプロダクトであったことを知りました。検索結果で上位に来るからといって、自分にとって“いいもの”であるとは限らない。そこで、つぶさにレビューを見るようになりました」(Bさん)

 だが、レビューの数が多く、最高位の5つ星に近い評価を得ている商品も、本当に良い商品とは思えないものが多いという。

「イヤフォンやパソコンの周辺機器を調べていたところ、やたらと出てきたのが中国製のメーカー。レビュー数も他の商品と比べて桁外れに多いし、手放しで褒めているコメントが多いものの、細かく読んでみると、あやしい日本語の表現も目立つ。

 気になってネットで検索したところ、多くの中国メーカーが、サクラを雇ってレビューを書いているという話が出てきました。中国製に、安くて高品質の商品も多いとは聞いています。ですが、レビューを無法地帯にしているAmazonの姿勢は、やや疑問に感じます。欲しいものがハッキリしている場合は今後もAmazonで買いますが、商品を探すためには使わないと思います」

 Amazonが生活に欠かせない存在になった分、かつてと比べて利用しにくくなったと感じる消費者もいるようだが、裏を返せば、「自分の判断でものを買う」「なるべく自分の足でものを買いに行く」という原点に戻っているだけなのかもしれない。

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