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2019.05.15 17:30  ZAKZAK

【坂本勇人はなぜこんなに打てるのか】巨人・坂本勇人が打てるワケを球界4名士が分析! 王氏「広角に打て、長打力あり…」 高橋慶彦氏「持ってるもの違う」

【坂本勇人はなぜこんなに打てるのか】巨人・坂本勇人が打てるワケを球界4名士が分析! 王氏「広角に打て、長打力あり…」 高橋慶彦氏「持ってるもの違う」

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 巨人・坂本勇人内野手(30)のバットが快音を発し続けている。今季開幕から36試合連続出塁(13日現在、以下同)。開幕からのセ・リーグ最長記録を更新し、1983年のスティーブ(西武)のプロ野球記録40試合連続にも迫っている。打率・349、13本塁打、30打点でただ今セ3冠。51安打もリーグ最多。なぜこんなに打てるのか。球界の名士たちが分析する。

 「坂本は“スター”から“スーパースター”への階段を上り始めたね」

 こう断言するのは他ならぬ、ソフトバンク・王貞治球団会長(78)である。

 王会長こそ巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(83)と並ぶ球界随一のスーパースターで、自身が1977年に樹立した「開幕から33試合連続出塁」の巨人球団記録を坂本に抜き去られたばかりだが、「(坂本は)広角に打てる技術に加え、長打力があって、足も速い。身体能力に恵まれ、大型ショート(身長186センチ)、チーム生え抜きという点で、元ヤンキースのジーターみたいな存在になった」と太鼓判を押す。

 笑顔、人なつこい雰囲気もスーパースターの必須条件で、「単に巨人のリーダーにとどまらず、球界を牽引する大選手になってほしい」と注文を出した。

 一方、ミスター・タイガースこと掛布雅之氏(63)=阪神オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー=は「内角球のさばき方のうまさなど、高い技術が根底にある」と前置きした上で、今季の爆発的な活躍は、すぐ後を打つ丸佳浩外野手(30)の存在が要因と指摘する。

 坂本に負けず劣らず、広島からFA移籍し1年目の丸も、昨季まで2年連続MVPの強打者で、今季も打率・326と猛打をふるっている。

 今季36試合中、「2番・坂本、3番・丸」の並びが20試合、「1番・坂本、2番・丸」が15試合を占め、いずれにせよ坂本の次に丸が控える。相手投手は走者を背負って丸と勝負したくないから、坂本と勝負せざるをえず、いきおい甘い球も増えるというわけだ。

 掛布氏自身の阪神現役時代にも、史上最強の助っ人ランディ・バースという相棒がいた。日本一に輝いた85年は主に「3番・バース、4番・掛布」の並び。バースはシーズンを終えて米国に帰国する際、いつも「ありがとう。ミスター・カケフが次の打順にいたからこそ、投手は勝負してくれた」と感謝の言葉をかけてきたと回想する。

 また、33試合連続安打(1979年6月6日~7月31日)の日本記録を持つ元広島内野手、高橋慶彦氏(62)はこう見ている。

 「周りは騒いでいるが、当の本人は意外と冷静なのではないか。それだけ技術に自信を持って戦っているように見える。記録を意識した力みが全く感じられないからね。大谷翔平とか坂本は、最初から持ってるものが違うんですよ」

 40年前を振り返り「自分もあまり動じない方だったが、日本記録がかかった試合になると、やはりプレッシャーを感じた。そのあたり、坂本は記録など関係ないように毎試合平常心でやってるようですから。すごい男です」とも。

 同じ遊撃手、同じく甘いマスクで女性ファンに絶大な人気を誇るなど、共通点が多いが、さすがの高橋氏も心技体が充実し切っている坂本にはかぶとを脱ぐ。

 坂本を毎日間近で見ている巨人・吉村禎章打撃総合コーチ(56)にも聞いてみた。

 「春季キャンプのときから、個人練習を欠かさない。体幹を鍛えるトレーニング、ロングティーなど、確固たるルーチンを決めていて、しかも打撃やプレーに役立つと聞くと新しい練習をすぐに取り入れる柔軟さもある」。とにかく向上心が旺盛だという。

 「技術的にはミート力がすごい。打つべき球を逃さず仕留めており、本当にミスショットが少ない。坂本、丸と並んでいる打線に相手投手が気を使い、疲弊し、逆に失投が増える面もある」

 また、吉村コーチがとりわけ感心するのは、坂本のチームリーダーとしての自覚。

 「『自分がキャプテンになってから、1度も優勝していないのが悔しい』と言っている。今年こそ、という気持ちが強いのでしょう。若い選手と積極的にコミュニケーションをとっている姿をよく見ますよ」

 そして、いまの姿勢を続ければ「3冠王も夢ではない」と吉村コーチは言い切る。主将として苦節5年目。周囲は記録がどこまで伸びるか、坂本が今季いったいタイトルを何個獲得するのかに興味津々だが、この無敵の充実ぶりも決して一朝一夕に出来上がったものではないというわけだ。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)

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