カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

南アフリカランドの値動きの特徴とトルコリラの今後の見通し

南アフリカランドの値動きの特徴は(写真:アフロ)

 FX(外国為替証拠金取引)において高金利通貨として人気なのが、南アフリカランドやトルコリラ。ロングポジションで保有していれば、日々、スワップ金利が享受できることから、トレーダーの注目度も高い。それでは、南アフリカランドやメキシコペソの値動きにはどのような特徴があるのか、また、トルコリラは今後、どう推移すると予測されるのか。FXなどのカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが解説する。

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 南アフリカランドは、日本人にとても昔から人気のある通貨でありますが、南アフリカの国内のニュースをチェックしている日本国内の投資家は少ないと思います。南アフリカは汚職関係の話題が絶えない国ですが、首都はかなり栄えており、発展する余地も大きいと期待されている国です。

 FX取引をする上で覚えておくべき南アフリカランドの特徴は、「トルコリラと相関関係が高い」ということです。何故なのか疑問に思われる方も多いと思いますが、実ははっきりとした理由があるわけではありません。そのように動いているから、トレーダーもその動きについていくという連鎖がこの相関関係を生んでいるとも言えるでしょう。

 経済関係はそこまで深くなく、密接な関わりというのは両国ともありませんが、トルコリラが売られるタイミングでは南アフリカランドも売られる動きになるケースが多いです。共通している内容としては高金利通貨ということでしょう。

 しかし、マーケットというのは理由があるから動くものではありません。ニュースは基本的にトレンドを強める後付けという意味合いが強いため、トレード時はチャートをしっかり見ておけば最終的には問題ない、と個人的には考えています。

 また、南アフリカランド円は、1万通貨あたりの必要証拠金額が少ないため、少額で取引しやすい通貨ペアです。しかし、これは取引されているランド円の絶対値が小さいがゆえに必要証拠金額が低くなっているもので、実際にはランド円は「×10」をして計算しないといけないことは覚えておくべきでしょう。

「×10」で証拠金を比較すると、高金利通貨と言われるトルコリラやメキシコペソと比較しても必要証拠金額は大きくなります。そのため、取引する時には「資金管理」に十分気をつける必要があります。取引を行った後の評価損益の動き方などに慣れない場合は、まず小さなロットで取引を行って評価損益の動き方に慣れることを優先したいところです。

 ランド円というのは、高金利通貨でもあり値幅もそれなりに大きい通貨ペアであるため、スワップ金利収入を狙いながら為替差益でも利益を出しやすい通貨ペアです。メキシコペソも通貨金利はまずまずなのですが、値幅がトルコリラや南アフリカランドと比較しても小さいため、金利収入をメインに取引される方が多いと言われています。

 為替差益を狙いながらも金利収入も得たいという取引なら南アフリカランド円の通貨ペアを取引し、ゆっくり金利収入を得ながら運用したいということでしたらメキシコペソ円で取引を行う等、使い分けるのがよいかもしれません。

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