三陸の海沿いの八戸線を走る東北レストラン鉄道「TOHOKU EMOTION」(JR東日本)。東北の山海の幸をとことん味わえるランチ付きコースは、八戸駅(青森県)から久慈駅(岩手県)まで約1時間50分かけて走行する。
9月までのメニューは、「ホテルメトロポリタン盛岡」の和洋中4人のシェフが担当。三陸のウニやイクラ、気仙沼産フカヒレ、東北産牛などを使い、東北各地の伝統的な器で提供される。岩手の地酒や山形の地ワイン、青森のシードルなど飲み物はすべて飲み放題。インテリアは東北各地の伝統工芸で施され、ライブキッチンスペース車両では、シェフが調理を行なう様子も見られる。
蕪島や種差海岸では減速し、眺望をゆっくり楽しめる。沿線では地域住民が大漁旗を振って出迎えるなど、味覚だけでなく車窓の外からも様々な感動が押し寄せる。
◆JR東日本 TOHOKU EMOTION(ランチ付きコース)
【運行区間】八戸駅-久慈駅
【運行日】各月で異なる
【コース】ランチ付きコースは八戸駅発。デザートブッフェ付きコースは久慈駅発
【料金】オープンダイニング車両利用の場合、7900円(ランチ付きコース)、4500円(デザートブッフェ付きコース)。※往復割引あり
予約は、JR東日本の「びゅうプラザ」や主な旅行会社の窓口のほか、電話(びゅう予約センター)で可能
●取材・文/上田千春 ●撮影/岩本 朗
※週刊ポスト2019年5月17・24日号