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2019.05.19 08:00  マネーポストWEB

【ドル円週間見通し】買い材料乏しく米中協議に不透明感残る

今週のドル・円相場の見通しは

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が5月20日~5月24日のドル・円相場の見通しを解説する。

 * * *
 今週のドル・円はもみ合いか。具体的なドル買い材料が乏しいなか、米中貿易協議に関する不透明感が続き、米中協議の不透明感を背景に株安になった場合、リスク回避の円買いが強まり、ドルを下押ししそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が22日に公表する連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(4月30日-5月1日開催分)が注目されそうだ。

 この会合で、FRBは政策金利の据え置きを決定した。FOMC後の声明ではインフレに関する認識が弱いと市場に受け止められ、利下げ観測からドル売りが優勢となった。その後、パウエル議長はインフレ鈍化を一時的な要因とし、利下げ観測後退でドルは買い戻された経緯がある。ただ、タカ派色の濃い議事要旨であっても、トランプ大統領は引き続き利上げをけん制しており、追加利上げは困難との見方が広がっておりドル買い圧力はそれほど高まらないとみる。

 一方、米中貿易協議は、トランプ政権が中国・華為技術(ファーウェイ)と同社の関連68社を政府の許可なく米企業から部品などを購入することを禁止する「エンティティーリスト」に追加した。半面、トランプ政権は自動車関税の導入に関し最大6カ月延期する方針を示すなど、柔軟姿勢による株価への配慮もみせており、株安につながる強硬姿勢を弱める可能性もある。

【米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨】(22日公表予定)
 22日に4月30日-5月1日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。景気認識などで強気な意見が多く出ていた場合、利下げ観測は後退しリスク回避のドル売りは縮小するとみられる。

【米・4月耐久財受注】(24日発表予定)
 24日発表の米4月耐久財受注は前月比-2.0%と、前月の+2.6%を大きく下回る見通し。コア指数も下振れの場合は製造業の回復の遅れが懸念され、1-3月期国内総生産(GDP)改定値の下方修正に思惑が広がりそうだ。

・20日-24日に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)4月貿易収支 22日(水)午前8時50分発表予定
・予想は+2241億円
 参考となる4月上中旬の貿易収支は-4872億円で赤字額は前年同期(2375億円)の2倍超となった。2018年4月の貿易収支は最終的に+6210億円だったが、今年4月の貿易収支は輸入増、輸出減の影響で黒字額は前年比で縮小する見込み。市場予想は妥当か。

○(欧)5月マークイットユーロ圏製造業PMI 23日(木)午後5時発表予定
・予想は、48.2
 参考となる4月実績は47.9。5月については製造業の生産ペースが上がっていないことや、国際貿易環境の改善が遅れていることなどから、大幅な改善は期待できない。好不調の節目となる50を大幅に下回る状態が続く見込み。

○(米)5月マークイット製造業PMI 23日(木)午後10時45分発表予定
・予想は、53.0
 4月実績は52.6。5月については複数の地区連銀の景況指数が市場予想を上回っていることや、雇用情勢が良好であることから、4月実績をやや上回る可能性がある。市場予想は妥当な水準か。

○(米)4月耐久財受注 24日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、前月比-2.0%
 参考となる3月実績は前月比+2.6%で市場予想を大幅に上回った。民間航空機・同部品が前月比+31.2%の大幅増となったことが要因。4月については、民間航空機・同部品の受注額が大幅に減少するため、全体の数字は減少する見込み。なお、企業の設備投資の先行指標となる「航空機を除く非国防資本財」(コア資本財)の受注は3月に前月比+1.3%の高い伸びを記録したが、4月は反動減となる可能性が高いとみられている。

○その他の主な経済指標の発表予定
・20日(月):(日)1-3月期国内総生産(GDP)速報値
・21日(火):(米)4月中古住宅販売件数
・22日(水):(英)4月消費者物価指数
・23日(木):(独)5月マークイット製造業PMI、(米)4月新築住宅販売件数、(米)5月マークイットサービス業PMI
・24日(金):(日)4月全国消費者物価指数、(英)4月小売売上高

【予想レンジ】
・108円50銭-111円50銭

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